一級建築士事務所良質住宅研究所 工夫のある家づくりと、資金面も含めた課題を解決できる家づくりのお手伝いをさせていただいています。
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風通しの良い家は、地球環境に優しい家です。

風を通すと、自然に熱を逃がします。
風を通すと、自然に換気をします。
風を通すと、ホコリがたまりません。
風を通すと、人は心地好いです。
風を通す家は、地球環境に優しい家です。
風は、地球の恵みです。

風通しの良い家を建てましょう。

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「風通しの良い家づくり」 は、これから自然を生かした快適な家づくりを
計画されておられる方の参考にしていただけるページです。
是非 ご覧ください。
また 「風通しの良い家づくり」 について ご相談がありましたら
お気軽にメールしてください。メールはこちらから

風通しの良い家づくりー1 日本の住まいの夏の情景

チョット 偉そうな言い方ですが、私の家づくりのポリシーは 風通しの良い家 を設計する事です。
住宅でも冷暖房が当り前の時代に、自然の風通しなど気にする事ないのでは、と思われるかも
しれませんが、しかし 夏の蒸し暑い日に スゥ~ と自然の風が頬を伝い、縁側の風鈴が
チリリン チリリン と鳴る。気持の良い、日本の住まいの夏の情景です。そんな事が無理をしないで
感じられる家を設計したいと 私は思っています。そこで、そんな家づくりを可能にするための
色々な話をしていきたいと思います。

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     ある カタログ より

風通しの良い家づくりー2 越中 八尾(やつお) 風の盆

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                      八尾の坂の町

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                  坂の道にある、風の盆の碑

9月1日~3日 に、越中富山の八尾町(やつお)で おわら風の盆 が行われます。おわら の意味は
はっきりしないそうですが、二百十日のこの時期に、風害の厄を払うために行われているのだろうと言う事です。このように 人は昔から、風と お付き合いしながら暮らしてきました。
私も、風と上手に お付き合いできる家を設計したいと思っています。それから 風の盆 というと
私は 石川さゆりさんの演歌 「風の盆恋歌」 が浮かんでしまいますが、他にも風は色々な歌に
なっています。人にとって風は、結構 親しい存在だと思います。


風通しの良い家づくりー3 地域によって違う風の向き

自然がもたらすエネルギー、日射・気温・風・地温 のうち、設計の工夫で
取り入れやすく、効果も期待でき、建築コストにあまり影響をおよばさない
風を取り入れる 設計の仕方について、お話します。
地域によって違う風の向き
風を生かした 風通しの良い家を設計するためには、建築場所ごとの
風向を知る事から始まります。その地域によって、恒に吹く風向を 恒風 と呼び、地方気象台でも調べる事ができます。一般的には、関東は 夏の
南風を取り入れ、冬の北風を防ぐように家を造ります。また 関西は
夏は 西風、冬は 北面の風のところが多いと言われます。
しかし、これでは あまりにも大雑把です。海に対して 開けた平野では
海風陸風(山風)が吹きますし、地形や周囲の建物との関係によって
風は 複雑に変化します。それだけに、建築場所の少なくとも 夏と冬の
風向を知る必要があります。

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風通しの良い家づくりー4 敷地を利用して風をコントロール

敷地内に入ってくる風を、植栽や塀で遮るようにすると、風は その植栽や塀にあたって
建物方向に向きを変えます。もし そこに窓があれば、そこから風が室内に入ってきます。
しかし こんな具合に風をコントロールするには、建築場所の地域的な風の方向(恒風)や
隣接する敷地の建物や植栽の状況も影響しますので、それらの状況をしっかり調べることも必要です。そのうえで、風の通り路を考えた建物の配置や、窓の大きさ や 開閉方式 や
窓の配置を設計します。さらに敷地内の植栽や塀等の外回りの設計も、風の通り路を考えて建物と一体で設計してはじめて、風通しの良い環境が生れます。

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風通しの良い家づくりー5 帆船 と 風車

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神戸湾停泊の時の海王丸
今は引退して、富山新港の海王丸パークに係留展示されています。
 
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オランダの風車 (お土産の絵葉書から)

帆船やヨットは、風をとらえて風の力を活かして航行する、風と真正面から向き合う乗り物です。また 最近は、日本にも大きな風力発電用の風車をみかけるようになりました。これも風をとらえて風の力を活かして発電する、地球環境に優しいしくみです。この風力発電用風車の元祖ともいえるオランダの風車では、風車番が風を読み、風車の向きを風に向けて回転させて、羽根に帆を張り、風を上手に受けます。このあたりが風車番の腕だそうです。このように人は、風という自然と、色々な場面で お付き合いをして今日に至っています。私もオランダの風車番や先人の知恵に習って、建築においても、風と うまく お付き合いができる家を考えながら設計しています。

風通しの良い家づくりー6 仙台いぐね

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              仙台平野 の いぐね

「いぐね」とは、屋敷林のことを言います。平野に点在する集落や家屋を、風雪から守るために植えられた屋敷林です。この樹木は、建築用材になる ケヤキ・クリ・スギ・カシ・ヒバ や
食料にもなる クルミ・ウメ・イチョウ などです。主に東北地方太平洋側、特に仙台平野の
「仙台いぐね」は有名で、先祖代々から引き継がれてきた農村の暮しの知恵として
現在に受け継がれています。また最近は、環境共生のモデルとして研究もされています。


風通しの良い家づくりー7 風圧を生かして通風する

建物に風があたると、あたったところには 風圧 がかかります。(プラスの圧力=正圧と言います) そして あたった風が流れて行く面には、風が引く圧力 (マイナスの圧力=負圧と言います) が、かかります。この風の圧力を利用して、風があたる面に窓 (風の流入口) を
設けて、風が引く面 (主に屋根面に大きな風の引く力がかかります) に 排気窓 (風の流出口) を設ければ、風が部屋の中を通り抜けます。

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尚 上の風圧係数の図は、建築の構造計算で、風圧に対して建物が耐えられるかを計算する時に使う実験によって得られた風圧の係数です。この図の係数の大きなところには、それだけ風圧がかかるということを表し、マイナスのついてるところには、風の引く力 (負圧) が
働いてることを表しています。建物の形によって係数は 変わりますが、構造計算だけでなく
風通しの設計をする時にも使える風圧係数の図です。

風通しの良い家づくりー8 温度差を活かして空気の流れをつくる

自然な風の力以外で、室内に空気の流れ(この場合は気流と言います)を起こすには
温度差を活かす方法があります。温められた空気は軽くなり上昇します。そうなると室内の
下の方に引く力(負圧)が起ります。この空気の性質を利用したのが、建物の外壁側に
設けられている通気層です。具体的には、外壁にあたる日射によって、通気層内の空気が
温められて上昇気流になることから、壁体内部の結露の発生を防いだり、白蟻を防いだりの効果や、通気層によって外気温をある程度遮断するので断熱効果もあります。
尚 この性質は、温度の差が大きいほど、且つ空気を取り入れる吸気口と空気を排出する
排気口との高さの差が大きいほど、空気の流れは速くなり効果が大きくなります。
また通気層だけでなく、下の右図のように室内側にも吸気口を設けて、屋根棟部から
排気する設計をすれば、室内にも温度差による気流(風)を発生させることが可能です。

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風通しの良い家づくりー9 聴竹居

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                 聴竹居へのアプローチ

京都の山崎の山麓に建つ聴竹居は、建築家 藤井厚二氏 が設計して、昭和3年(1928)に完成した住宅です。日本の気候・風土との共生を考えて、5棟の実験住宅を建てたうちの
集大成とされる建物が聴竹居です。藤井氏は、良好な空気をいかに室内に流入させるか、室内の通風をいかにしてよくするか、そして そのために、いかにして室内の空気を天井から屋根裏、そして外部へ排気するか を考えて建物を設計しています。藤井氏は、日本の気候に適応した住宅は、東西に長く配置する方が効率がよいとして、聴竹居もそのように配置
されています。このように昭和初期にすでに風通しの良い家は研究され建てられています。
さらに藤井氏は、「日本の自然との調和を目指す日本の住宅は、欧米のような各室の気密性を高くするのではなく、開放的な 一屋一室 通風のよい住宅にしなければならない」 と述べています。
この聴竹居は、自然との共生を実践した近代住宅建築の代表作です。
私も聴竹居のような風通しの良い家を建ててみたいと思っています。

風通しの良い家づくりー10 風の効用

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  村上の町屋の土間につるされたサケ

日本の色々な地方の漁港に行くと、海で獲れたものを寒風で干しているのを良く見かけ
ます。例えば、佐賀県 呼子港 の 天日干しのイカ とか、新潟県 村上 の 干したサケの
塩引き
とかは 良く知られています。このように日本人は、昔から寒風さえも上手に生かして保存食を作っていました。
この辺りの風を生かす知恵は、風通しを生かす家づくり とも、共通するものだと思います。

 

風通しと空気の流れ

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健康住宅を考えるときに大事なことは、風通しを良くして空気の流れをつくる事です。
そうする事で室内に空気の よどみを作らないようにすることで結露しにくくなり
ほこりや 匂いや バクテリアも室内に滞留しにくくなります。
それには 自然な風を取り入れて、抜けて行くことができる窓配置が重要になります。
風があると気持ち良いのは、身体の中で生産されている熱量と身体から逃げていく熱の量との
バランスが取れていて、新鮮な空気が供給されている時に身体が感じる状態だからです。
このバランスがエアコンでは 感じる事のできない微妙なものです。
心地良い住宅にするために是非共、自然の風を取り入れる設計に賛同してください。