一級建築士事務所良質住宅研究所 工夫のある家づくりと、資金面も含めた課題を解決できる家づくりのお手伝いをさせていただいています。
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様々な家づくり情報を本音で、お伝えします。

長持ちする家が建てたい
住宅の現場がみたい
インターネットに出ている質問Q&A
私の仕事の進め方
クレーム解決日記
倒産するような建築先を選ばない
家相は気になりますか
所長の本音
金曜発行家づくり

     家づくりに本音で迫るページです。
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              箱木千年家


「街角建築家の家づくり講座」 は、街角建築家を自認する私が
家づくりの様々な側面を、私の本音の話で お伝えするページです。
是非 ご覧ください。また ページの内容について ご質問がありましたら
お気軽にメールしてください。メールはこちらから

 

模型と実際に完成した家

私は、住宅計画の依頼を受けまして、設計プランが ほぼ まとまり
ましたら、完成のイメージを分かってもらうために、パース(完成予想図)を
描くようにしています。しかし 時々、模型を作ることもあります。
先日 完成しました、東住吉区のF様邸では、完成模型を作りました。
それで、模型と実際に完成しました建物の写真を、比べてみました。
さて、如何でしょうか。
私としては、ほぼ イメージ通りに出来たと思うのですが。

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建築模型 と パース

建物が出来上がった状態を、立体的に表現する方法として
パース と呼ばれる完成予想の図面(絵)と、模型で建物を作る
建築模型 があります。
パースは最近は、コンピューター(CAD)で簡単にできるように
なりましたが、私は相変わらず、手書きで作成しています。
また 建築模型は、精巧なものは 模型のプロに依頼します。
その場合、3万~5万円ぐらいはかかります。
しかし 私の友達で、無印良質住宅ネットの会員の
中井清志建築設計事務所 所長の中井氏は
簡単な模型なら自分で作ってしまいます。

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          中井氏の作った建築模型

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              私の描いたパース

ノーリツさんでのリフォームセミナーの報告

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ノーリツ大阪ショールームでのセミナーの様子

先月の 9月29日(土)・30日(日) の2日間
ノーリツ大阪ショールームで開催された、リフォームセミナーの写真です。所長が講師を務めさせていただきました。

 

住宅にできる地球温暖化対策


ある会社の地球温暖化対策を訴える広告
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地球温暖化が進んでいるニュースが
毎日のように 新聞・テレビ・ラジオ から流れています。
そこで建築に携わるものとして、住宅建築ができる地球温暖化対策には
どんなことがあるかについて考えてみました。

項目的には

住宅建築の過程での、消費エネルギーと炭素放出量の削減
住宅の長寿命化を計ることでの
  地球資源保護と建築消費エネルギーの削減
住宅の設計仕様によって、熱損失を防ぐことで
  消費エネルギーと炭素放出量を削減
雨水を再利用しての節水
自然の力をエネルギーに変換

の、5項目が考えられます。
そこで、これらの項目一つ一つについて
具体的なデータで説明して行きたいと思っています。

次回は、①の住宅をつくることに掛かる
消費エネルギーや炭素放出量を削減する方法 について お話します。

地球温暖化対策ー住宅建築の過程での消費エネルギーと炭素放出量の削減

住宅1棟を建築すると、どれくらいの炭素を放出するのでしょうか。
これを、住宅の構造別に算出したデータが下図です。


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このデータは、各構造に使っている、材料の製造時に放出される
炭素の量を計算したものです。
この結果から、木造住宅を建築することが、他の構造の住宅を建築する
ことに比べて、いかに 地球温暖化対策 になるかがわかります。
冷房の温度を1℃高く、暖房を1℃低くして、削減できる CO2 が
年間で約31kgと言われていますので、その数値にあてはめて
考えてみれば、住宅1棟を 鉄筋コンクリート造 から 木造住宅 に
変えることで削減できる 製造時炭素放出量16678kg は
538戸(538×31kg=16678kg)の住宅が、年間冷暖房温度を
1℃節温した効果によって削減できる CO2 の値に、ほぼ等しいと
いうことになります。

地球温暖化対策ー各種材料製造における、消費エネルギー量と炭素放出量

住宅に使われる材料の製造時における
消費エネルギー量 と 炭素放出量 のデータがあります。


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このデータを見れば、コンクリート や 鋼材 や アルミ という
建築には、なくてはならないと思っている材料が、いかにエネルギーを
消費し、炭素を放出する材料であるかが わかります。
逆に木材は、製造時の 消費エネルギー量・炭素放出量 共に少なく
その上、木材自身が炭素を蓄積しているので
木材を有効に利用することが、地球温暖化対策にとって
とても大事なキーワードだと、私は思っています。

地球温暖化対策ー木造住宅は炭素を蓄えています。


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木は 長年にわたり、二酸化炭素を吸収し貯蔵しつづけています。
その木が木材になり、木造住宅になっても、木材の中に蓄えられた
炭素は そのままです。
延床面積136㎡(41坪)の木造住宅には、約24㎥の木材が使われて
いますので、蓄えている炭素は 約6t にもなります。
日本人 一人当りの年間での二酸化炭素発生量が 約2.6t ですので
木造住宅1軒で、一人が排出する二酸化炭素の2・3年分を貯蔵し
空気を浄化してくれていることになります。

地球温暖化対策ー再生可能な建築資材 木材

建築に使用する材料の中で、唯一 再生可能な材料が木材です。
そして 木を再生し続けながら、木材として使用すれば
大気への炭素放出の抑制に大いに役立ちます。
日本の国土の67%が森林で、約2500万ヘクタールの面積に
のぼります。また 日本の森林の内、国有林と公有林が約40%
民有林が60%です。その内、主として木材として使う人工林が
約1000万ヘクタールを占めています。
これだけの人工林を持つ国は、世界で四ヶ国だけで
日本は、人工林という天然資源の大国と言えます。
しかし 平成9年の木材の国内自給率は、20%を割り込んでいます。
このあたりの改善も、日本の地球温暖化対策につながります。
そのためには、国産材を有効利用して、木造の家を建てることが
私達 住宅建築に携わるものにできる、地球温暖化対策です。


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地球温暖化対策ー住宅を長持ちさせて長く使う

住宅ができる 地球温暖化対策 の一番は、木造の家づくりと
お話しましたが、日本では、そんな木造住宅を 26年から30年 で
建替えてきました。これでは、折角 木造住宅を建てても 結局は
地球温暖化防止に逆行してしまいます。
そこで、住宅の寿命をもっと長くできるような造り方と、長く使える造り方が必要です。
下記の表は、各国の住宅を建替えるまでの年数の表ですが
日本の住宅が諸外国に比べて、いかに短い年数で建替えられてきたかがわかります。この辺りを、多いに見直す必要があります。

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地球温暖化対策ー住宅を長持ちさせるには

住宅を長持ちさせるには、どうすれば良いのでしょうか。
それには、色々な事が考えられますが
私は、下の写真の家にヒントがあると思います。

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                 箱木千年家

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              箱木千年家の座敷

写真は、兵庫で保存されている、築500年になる民家 箱木千年家 です。私は、日本の気候風土で住宅を長持ちさせるには、箱木千年家のように
人に優しい、風通しの良い家 にすることだと思います。
そうすると、木にも湿気がたまりませんので、腐朽菌や白アリも
生育しにくくなり、木の家が長持ちします。
そして それは、地球温暖化対策になると思います。

地球温暖化対策ー住宅の耐用年数

日本で、法的に定められた住宅の耐用年数には
以下のようなものがあります。


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この表は、固定資産税 等の基準になる
減価償却の計算の元になるものです。
木造で24年、軽量鉄骨系プレハブ(鉄骨造3mm以下)で20年です。
つまり ほとんどの住宅が、20年から24年で減価を償却しているという
考え方で、これが日本の住宅が、平均26年から30年で建替えられている原因になっているのかも知れません。

地球温暖化対策ー住宅の長寿命化のキーポイントは風

木材が長寿命の構造材であることは、法隆寺 や 箱木千年家 といった
建築の事例から証明されていますが、しかし その木材を健康な状態で
維持するためには、現代住宅なりの設計と工夫が必要です。
そのキーポイントとなるのが (通気) です。
木材に、適度な通風を与えることのできる設計や、壁体内部・室内・床下
についても、通風できる構造が必要です。
高温多湿な日本においては、必須の条件です。

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日本の気候風土を生かした建物として有名な正倉院は、軒が奥く高床で
壁は校木(あぜぎ)という、三角形断面の材で構成される校倉造りで
宝物に対する湿気を防ぐことを考えて建てられた倉庫です。
建立時期は不明ですが、756年以前と言われています。
風を旨く生かした建築です。


地球温暖化対策ー住宅の長寿命化のための設計とは

どんな設計をすれば、50年・100年 と長く使える住宅をつくることが
できるのかを、まとめてみました。

地盤の状況に応じた適切な基礎設計
バランスの良い構造計画と耐震設計
メンテナンスのしやすさと、耐久性に配慮した外殻(屋根・外壁・建具)
  の選択
気候風土に適した断熱・通気設計
自然環境と天然素材を生かした設計
将来の暮らし変更と、使い勝手に配慮した設計
給排水・電気・衛生設備・住宅設備機器 のメンテナンスと取替えに
  対応しやすい設計

以上の項目が、あげられると思います。
そして、その設計に基づいた適切で良質な施工で
工事が行われることです。
ごく当り前の事ですが、その当り前の事が、長持ちする住宅づくりには
最も大事な事だと、私は 常々痛感しています。

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   1564年に シェイクスピア が生れた家

地球温暖化対策ー住宅を長持ちさせるためのメンテナンス

住宅を長持ちさせるためには、適時のメンテナンスが大事です。
どんなに丈夫な家を作っても、メンテナンスなしと言う訳にはいきません。
家の窓を時々あけて風を通してやることも、家のためには大事な
メンテナンスです。
下の表は、住宅を長持ちさせるための、お手入れ・修繕 の目安表です。
あくまで目安ですので、それぞれの家によって違ってきますが
この表のような、お手入れや修繕を心得ておいて
適時にメンテナンスすると、住宅は長持ちします。
尚 この表にはありませんが、しろあり除去は、現在の薬剤は5年間が
再施工の保証期間ですので、新築後5年を経過するあたりで
点検が必要です。


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地球温暖化対策ー壁面緑化

甲子園球場の蔦のように、壁面を緑化しますと
蔦が夏の日射を遮音し、冬は蔦が落葉性ですので
日射をさまたげないという効果があります。
さらに、蔦と外壁の間に自然の空気層ができますので
その効果もあって壁面緑化は、建物の省エネルギー化に
大いに役立つ、パッシブなシステムです。

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        甲子園球場 名物の蔦

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ワイヤーを使った 壁面緑化システム



地球温暖化対策ー屋上・屋根緑化

屋上や屋根を緑化することで、日射の建物への影響をやわらげ
また芝生から水分が蒸発する時に、地表の熱を奪いますので
冷却効果も得られます。
このような事から、屋上・屋根緑化によって冷暖房が削減でき
省エネルギーな建物が実現できます。

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           屋根を緑化した建物

しかし、屋上や屋根緑化を行なう場合には、防水の選定と
防水層に根がまわらないようにする保護膜の施工。
さらに表面を覆う、植物や軽量土壌の選定が大変重要です。
そして、それによって建物に掛る重量が決まりますので
それを考慮した構造設計が必要になります。

地球温暖化対策ー自然の恵みを活かす・雨水

住宅で比較的 簡単に、自然の恵みを活かせるのが、雨水の利用です。
最近は、様々な雨水貯水用のタンクが発表されています。
使用目的や設置場所、希望する用途によって選ぶことができます。
仕組みは、住宅の竪樋に専用の集水継手を接続して、タンクに呼び込む
形で、タンクが満水になると、オーバーフロー機能で雨水は
そのまま樋を流れるようになっています。
飲用以外の庭の散水や、防火用水、非常用水として使用でき
水道代の節約や節水になります。

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セキスイの雨水貯水タンクと
タキロンの雨水貯水タンクです。

地球温暖化対策ー自然の恵みを活かす・風力発電

風の力で発電する風力発電が、日本でも、あちらこちらで見かけるように
なってきましたが、住宅の屋根やベランダに設置できる家庭用タイプ
風力発電システムも販売されています。
特に、風力発電と太陽光発電を組み合せた ハイブリッド発電システム というタイプでは、平均風速1.3(w/s) で8時間風が吹き、3.5時間の日照があったとした時に、一日の発電量が 330(wh) 得られるそうです。
この発電量を、電気製品が何時間使えるかに置きかえると
20Wの蛍光灯で16.5時間、液晶テレビで18時間になります。
建築場所が、有効に風を活かせる場所であれば、風力発電は
省エネルギーで自然を活かすシステムだと考えますが、いかがでしょうか。

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太陽光発電との併用タイプの
家庭用風力発電(ゼファー社製)

地球温暖化対策ー自然の恵みを活かす・太陽光発電

太陽光で発電する太陽光発電システムは、自然の恵みを生かす
最も省エネルギー効果のある方法です。
最近では、太陽光発電システム+オール電化エコキュートの組合せで
光熱費ゼロも可能という、宣伝をしている住宅メーカーもあります。

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太陽光発電システムを屋根に設置した住宅

地球温暖化対策ー太陽光発電で光熱費ゼロ

太陽光発電システム と オール電化、エコキュート のシステムを
高気密高断熱性能の住宅に装備すれば
「光熱費はゼロにできるのか」 を考えてみます。

1世帯の年間平均消費電力量と
太陽光発電システムの年間発電量の関係

1年間の1世帯あたりの年間平均消費電力量は
住環境計画研究所 「家庭統計年報」 によりますと 約4500kwh です。
これは、太陽光発電システムの 4kw仕様 以上のシステムで
ほぼ まかなうことができます。
例えば、シャープの 4.28kwシステム LN428-ND153AU
(太陽電池モジュール)×28枚(南面設置、傾斜度30°) で
大阪の日射データで算出した予測発電電力量は、4582kwh です。
(シャープのデータ)
これを年間の電気料金に換算すると 約10.7万円 になります。
つまりは、年間の電気代がこれ以下で収まれば
光熱費はゼロという事になります。

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地球温暖化対策ー太陽光発電の取付角度

太陽光発電システムの、発電効率を最大限に生かすためには
天空に対する太陽光パネルの 傾斜角方位
一番 太陽を受けるように設置することが大事です。
年間発電電力量は、傾斜角30°真南を100% として算出しています。

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地球温暖化対策ー太陽光発電とオール電化住宅

太陽光発電を設置して、光熱費ゼロを実現するためには、太陽光発電の設置容量や効率と共に、住宅を電気設備のみにする必要があります。
そのためには、給湯システムもガスではなく、電気温水器や
ヒートポンプ式電気給湯器(エコキュート)のような貯蔵式の給湯になり
また調理器具も、ガスコンロのような直火式ではなく
IHコンロに変わります。
そしてこのように、住宅をオール電化にすると
はぴeタイム(季節別・時間帯別・電灯料金) や はぴeプラン 等の
割安電気料金の適用が受けられます。
そのため、太陽光発電によって得られた電力や、余った電力を
電力会社に売って得られた電力料金とを、相殺してゼロになれば
光熱費ゼロが実現します。

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長持ちする家が建てたいー1 日本の住宅の寿命

家に対する要望には、人によって様々あると思いますが、誰もが願う基本的な要望に
「長持ちする家を建てたい」 があると思います。あたり前と言えば あたり前の要望ですが
しかし 昭和40年代頃から主に都市部に大量に建てられた住宅は、残念ながら
「長持ちの家」 ではありませんでした。表ー1 は、住宅の平均寿命の国際比較を総務省が調べたものですが、日本の住宅の平均寿命は 30年 になっています。それに対して英国は 141年 と日本とは大きな開きがあります。また 住宅金融公庫の調査による 表ー2
「築後何年で建替えたか」 の調査でも、築29年以内で建替えている家の比率が 56%
にものぼります。この2つの調査結果からも、日本の住宅が 「長持ちの家」 でなかった事がわかります。

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長持ちする家が建てたいー2 日本の住宅の寿命が短い理由

日本の住宅の寿命が何故こんなに短いのか、それには いくつかの理由が考えられます。
先ず第一に、統計の対象と成っている住宅は、戦後以降の住宅不足の時代に建てられた
一定の大きささえあれば良い というような安普請の住宅が多かったため、その後 日本が
高度成長し、バブル期に至るまでの過程で、古い住宅が新しく建替えられて行ったという
事情があります。第二に、日本人の価値観や生活様式が急激に変化し、さらに日本人の
新しいもの好きの気質や、日本独自のプレハブ住宅や住宅展示場等の、自動車を買い替えるがごとき ニューモデルハウスの宣伝にひかれて、古い家の建替えが進んだという点も
あると思います。さらに 第三に考えられるのは、日本では 欧米と違って、中古住宅の
評価が低く、かつ中古住宅の市場としての受け皿がなく、中古住宅を活用する方向が
少なかった事もあったと考えられます。以上のような日本の住宅事情から 日本の住宅は
世界でも稀なほど短い期間で建替えられてきました。しかし ようやくこのような日本の住宅の傾向は、終わろうとしています。それは 少子高齢化や地球環境や地球資源を大切にしないとやっていけない時代が到来しようとしている事が、そうさせているように思います。
このような背景を受けて、政府も 住生活基本法 という法律を制定し、量から質への転換を
計ろうとしています。

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住宅の平均寿命 140年 といわれる イギリスの家

長持ちする家が建てたいー3 箱木千年家

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                     箱木千年家

神戸市北区に、築後500年になる住宅(民家) 箱木千年家 が現存しています。
日本の木造住宅では 最古のものだそうです。この家は 屋根は 茅葺、壁は 土壁 の
シンプルな木造です。室町時代に建てられたそうですが、ほんとうは 日本の木造は
長持ちすることを立証している建物です。木造はしっかり造れば、鉄筋コンクリート造より
長持ちしますよ。何故なら 鉄筋コンクリート造の建物で、築後200年超えている建物は
まだないぐらいですから。


長持ちする家の建て方-1 良い土地とは?

長持ちする家の条件として、初めに 良い土地を選ぶ という事が
大事です。家相でも、良い地相を表す 四神相応の地(南低北高の地)
という言葉や、悪い地相を表す 三愚の地 という言葉があります。
その家相の教えにも共通している 良い土地とは
水捌けが良く日当りが良く地盤がしっかりしている
の三拍子そろっている土地です。しかし、もしこの条件がそろっていない
土地を持っておられれば、それを建築的に補うということになります。

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長持ちする家の建て方-2 土地が道路や隣地より低い場合

すでに土地を所有しておられて、その土地に建物を建てる場合の
道路・土地・建物 の関係を考えたチェックポイントを説明します。
道路や隣地より自分の土地が低い場合、盛土によって道路より地盤面を上げる方法があります。また隣地に対しては、同じ地盤面にするという方法があります。盛土の方法が取りにくい場合は、基礎の立上り部分を上げて
1階床の高さを高くする方法があります。これは、1階床を高くすることで
家からでる配水管の勾配を確保して、排水の流れを良くしようということです。

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つまり道路や隣地より自分の土地が低い場合に、一番気を付けないと
いけないのは 排水 です。そこで自分のところの排水を流す公共下水管の管底の高さが、自分の敷地面からいくら下がっているかを
下水道局や下水道業者で事前に調べておくことが重要になります。

長持ちする家の建て方-3 地盤の強さを調べる

自分の土地の地盤について、どの程度ご存知でしょうか。
地盤調査をされていれば、地盤調査報告書 というものが提出されますので、その中に 地耐力 とか 土質 とかの調査結果が記載されています。
もし 地盤調査をされていなかったら、建築計画を進める前に必ず
地盤調査をしておきましょう。長持ちする家を建てるには、必ず必要です。費用は、スウェーデン式 というやり方で、5ヵ所調べて概ね 5万円~7万円 です。

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この調査から 地耐力土質 がわかります。
地耐力というのは、地盤が重さに耐える強さを表します。
例えば、50KN/㎡ というように表示します。これは 昔風に言えば
1㎡当り 5トン の重さに耐えられることを示しています。
木造3階建で おおよそ 1㎡当り 1.8t 程度の建物重量ですので
それに対する安全性を確認します。

長持ちする家の建て方-4 土佐の木材で構造材を見せた住宅を建てませんか!

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構造材を見せて生かす家づくりセミナー 資料より

11/24(金)に 構造材を見せて生かす家づくりセミナー に行ってきました。高知県の 嶺北木材共同組合 が主催で高知県も後援している
セミナーで、嶺北木材共同組合の理事長 田岡秀明氏 と 国産材コーディネーターの 戸塚元雄氏 のお話でした。
木の家で長持ちする家づくり を実践している私としても興味深いお話で
大いに賛同できる内容でした。
もし私のブログを見て頂いてる方で、構造材を見せた住宅を建てたいと
思っておられる方がおられましたら、一緒に土佐の木材で 温かみ
あって 健康的長持ちする木の家 を建てませんか。
もし 興味があるようでしたら、ご連絡ください。


                       

長持ちする家の建て方-5 土質と盛土切土を調べる

地盤の土質によって、建物に与える影響は違います。
例えば、砂質の地盤でゆるい地盤は、地震の時に 液状化 することがありますので、精密な検討が必要になります。また粘土質の地盤で軟らかい
地盤は、不同沈下 のおそれがないかの検討が必要な場合もあります。
また 粘土質地盤は、雨水が浸透しにくいので、敷地の水捌けが悪いので 地表面の排水について十分な配慮が必要です。さらに 地盤が盛土や
埋戻し土の場合や、盛土と切土が敷地内でわかれている場合等は
不同沈下のおそれがありますので、その状況を踏まえた地盤改良や
基礎設計が必要になります。

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長持ちする家の建て方-6 長持ちする基礎

現在の住宅基礎は、鉄筋コンクリート造の 布基礎ベタ基礎
一般的です。その基礎の役割は、建物の重さを均等に地盤に伝えて
建物を安定させることと、風の力で建物が吹き上げられないようにする
ことです。長持ちする家 の文字通り礎となる基礎の設計は、地盤の強さ
(地耐力) と 建物の重さ との最適のバランスを設計することにあります。

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長持ちする家の建て方-7 自然環境との調和

家の設計は、日射・風・雨・雪 などの自然の影響と、いかに旨く付き合うかに掛っています。例えば 家を南向きに建てるのは、太陽の光(日射)を できるだけ長く家の中まで取り込むための建て方です。しかし 同じ日射でも、夏の西日は防ぐようにします。風に対しても、沖縄のように台風の多い地方では、軒の高さが低く、屋根は瓦を しっくい で固めて、敷地廻りを
石垣でめぐらせた、風の影響を受けにくい家が建てられています。
又 東北 仙台平野の いぐね のように、防風林を家の廻りに設けて
風を防ぐようにしている建て方もあります。さらに 雨の多い地方では、
水捌けや排水を配属して、低地には家を建てないで、高台に家を建てる
ようにしているとか、豪雪の地方では、屋根の勾配をきつくして、雪が
すべり落ちやすいようにしたり、軒先のところでは、逆に雪止めを設けて、軒先が雪の重みで壊れないようにしたりと、それぞれの自然にあわせて、家は建てられてきています。このように家は、建てる場所の自然条件に
あわせて、旨く自然条件と付き合えるように設計されなければ
長持ちする家は できません。

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長持ちする家の建て方-8 隣接地との関係

家を設計するにあたり、接する道路隣接する土地建物樹木 のことも配慮する必要があります。道路と敷地との高低差や道路の交通量、
さらに街路樹木のあるなし、また隣接する土地との高低差や擁壁や
石垣の状態。隣接する建物の外観形状や樹木の生育状況等も、これから建てようとする建物に少なからず影響があります。特に、隣接する建物の窓の位置やバルコニー等の位置は、視角的に心理的な影響が考えられます。また 最近良く問題になる、防犯上の死角を作らない配慮についても
検討する必要があります。さらに 密集住宅地の場合は、火災時や地震時の避難経路や消防救助活動の阻害要因を作らないことについても、
当然 配慮が必要です。日本のように市街地戸建住宅が多いところでは、隣接地を無視しては、家の設計は できないと言っても過言ではありません。このこともまた、この家に長く住みたい思える環境につながる要因です。

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長持ちする家の建て方-9 家の構造選び

住宅の構造は、構造の骨組を構成する素材の種類と、その骨組の作り方や組み方の種類との組合せで、色々に区分されます。
例えば、構造の材料が 木造 の場合であれば、骨組の作り方や組み方で、在来工法 とか 軸組工法 とか、2×4 とか 木質プレハブ工法 というように分れます。
鉄骨造 であれば、重量鉄骨造ラーメン工法 とか 軽量鉄骨プレハブ工法 というような具合です。
税法上の耐用年数は、鉄骨コンクリート造が 60年 、重量鉄骨造が 40年 、木造が 24年 と定められていますが、必ずしも長持ちする構造が、
耐用年数と比例する訳では ありません。

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長持ちする家の建て方-10 木の腐れと白蟻

木の家は、阪神大震災の影響もあって、長持ちしないような風潮が
ありますが、現実には 木は、2000年以上も生きる強い生命力がある
ことや、伐採されてからも生き続け、200~300年 経ったときに強度が
いちばん増すという、神秘的な材料であることが解明されています。
そして木は、自然再生が可能な唯一の建築構造材です。しかし その木の生命力と強度を害うのが、木を腐らす 腐巧菌白蟻 です。
腐巧菌は、気温24度以上・湿度85%以上 のときに盛んになるので、
その状況をつくらないような木部(躯体)に対する防湿と結露防止設計や、床下の防湿施工が有効な方法です。つまり木が乾いていれば、腐巧菌に
とっては、水分が不足しているので繁殖できません。このことは白蟻にも
当てはまり、水分補助できなくすることが重要です。
その上で腐巧菌や白蟻から木を守るために、木部の防腐 防蟻処理を
行ないます。そして定期的な防腐 防蟻の検査(5年に一度)と
再処理等の対応も、家を長持ちさせるには欠かせません。

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       シロアリの被害


長持ちする家の建て方-11 樹種による耐用年限

木は、樹種によって耐腐性に差があります。
また防腐処理の方法によっても耐用年限は違います。
下の表 a が、屋外の土に接する部分で放置した場合の耐用年限で、
土に接しなければ、この値の2倍程度の耐用性があると考えられます。
b の防腐処理した木材には、JASマーク品 や AQマーク品 が
品質性能の認証を受けたものです。性能区分は K1~K5 までに
分けられています。c は、土台の樹種による耐用年限を表したものです。

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長持ちする家の建て方-12 柱1本の強さ

木造の家の構造上の特徴は、柱が沢山使われる構造であることです。
そのため1本の柱に力が集中する鉄骨造や、鉄筋コンクリート造ラーメン構造に比べて
荷重が分散して、掛かり柱1本が負担する力は小さくてすむ安定した構造です。
下の表は、木造の柱の大きさと樹種ごとに柱が負担できる荷重を表した表です。

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長持ちする家の建て方-13 トヨクニハウス

大阪では、恐らく 最も古い 鉄筋コンクリート造(RC)アパートが、トヨクニハウスだと
思います。昭和6年(1931年)竣工ですから、築76年ということになります。
大阪市都島区高倉町1丁目に建っている、4棟の民間アパートがトヨクニハウスです。
建物は、中央に階段室を配置した左右対称のプランになっています。
そして、鉄筋コンクリート造の玄関にあるトヨクニハウスの切文字や、ポイント的に使われて
いる鉄のバーで区分された丸窓が、とっても印象的です。
設計者は不詳だそうですか、建物を見ていると設計者の遊び心が感じられて、
共感してしまいます。こんな遊び心も、長持ちする家の建て方の要素かもしれません。

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住宅の現場がみたい 地盤調査は必要です。

地盤調査の目的は、地盤の硬い軟い、締り状態などを判定して
建設予定の建築物の基礎構造設計の基礎データを得る事です。
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地盤調査の方法には、標準貫入試験(ボーリング調査)やスウェーデン式サウンディング試験がありますが、3階建規模の住宅では一般的にスウェーデン式サウンディング試験で行なわれます。そこで、スウェーデン式調査について説明します。上記図面のように調査ポイントは5ヶ所が一般的で、5ヶ所で上記写真のような計器を使ってサウンディングします。


住宅の現場がみたい 地盤調査結果の見方

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調査結果は、上記のような書式で5ヶ所分報告されます。この表の見方は、表中の貫入深さDが地表からの深さです。同じく表中の換算N値とは、ボーリング孔を利用しておもりを30cm貫入させるのに必要な打撃回数をいいます。この回数が多いほど固い地盤という事です。そしてこのN値を使って地耐力を推定します。表中の換算9a tf/㎡の数値が地耐力です。しかし気をつけないといけないのは、調査の結果いくら固い地盤でもその固い地盤の厚み(深さ)がある程度ないといけません。それを見てみて現してるいるのがこの表の斜線グラフです。斜線が表中右側まである方が固い地盤でタテ方向が深さですから、固い地盤の層が何mあるかが推定できます。


住宅の現場がみたい 地耐力の目安

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                     「建築基礎構造設計規準より」

地耐力の目安は、上記に現されています。木造2階建で3KN/㎡(昔の表示では3t/㎡です。)以上、
木造3階建で5KN/㎡以上あれば、建築物が沈下することがないという目安です。
尚 調査の結果、それだけの地耐力が期待できない場合に、地盤改良とか杭打工事というような
方法によって基礎を支える事になります。

住宅の現場がみたい 地盤改良

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建物の重量を支えるだけの耐力のある地盤(支持地盤といいます。)が、建物の基礎の底盤部分にない事がわかった場合に、地盤改良が必要になります。その場合、地盤面から支持地盤の深さが1m程度の場合は、表層改良という土と反応して硬化する改良剤を散布して混合して、さらに転圧して改良地盤を作ります。さらに支持地盤が5~6mと深い場合は、柱状改良と言って、直径500~600mの円柱状に掘剤しその中に特殊セメントを流しこんで、杭のような柱体の改良を行ないます。尚 これ以上支持地盤が深い場合は、大型建築物で行なわれているのと同じ、コンクリート杭や鋼管杭を打込むという大がかりな工事になります。


住宅の現場がみたい 地盤改良の現場 ①

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上の写真は、地盤改良剤を配布 混合している現場の写真です。


住宅の現場がみたい 地盤改良の現場 ②

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上の写真は 地盤改良後 砕石を敷き うめて転圧した後、防湿シートを施工した写真です。
この後 現場は 捨コンクリートを打って、ベタ基礎の鉄筋を配筋する基礎工事に入ります。

住宅の現場がみたい 地盤改良の現場 ③

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次に 柱状改良の現場を紹介します。
上段の写真は 既存建物の解体後、整地して杭芯をだした状態です。
中段の写真は 既家に対する養生の状況写真です。
下段の写真は 柱状改良のための重機の作業の全景です。

住宅の現場がみたい 地盤改良の現場 ④

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左側の写真が、堀削した穴に特殊セメント(ミルク注入といいます。)を注入し
その後、柱頭処理をして柱状改良が完了します。右側の写真は、その後 建物位置をだしていた
地縄を張り直してから、最後に清掃して地盤改良工事が完了した状態をあらわしています。
地盤改良は このような手順で行われます。
さらに 次に基礎工事にかかります。


住宅の現場がみたい 基礎配筋検査の見方 ①

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地盤改良が完了して、その上に捨コンクリート打ちをして水平(レベル=水準をだすと言います。)を
取ります。ここで注意することは、この水平面が基礎の底の部分になりますので
その高さが、前面道路からどれくらい下がっているのかとか、その基礎底から 何cm上が
出来上がったときの地盤の位置になるのかとか、自分で確認してみてください。
徐々に図面の数値だけだったものが、現実の感覚として わかるようになってきます。

住宅の現場がみたい 基礎配筋検査の見方 ②

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基礎の中に入る 鉄筋の配筋ですが、図の中の基礎詳細図(前回を参照ください。)に
鉄筋が 13Φ とか 13D とか @ (ピッチ)200とか書かれていると思います。
13Φは、鉄筋の太さで 直径が 13mm、Φとあれば 丸鋼という鉄筋です。
Dとあれば 異形鉄筋といって、表面に コブ のある鉄筋です。最近は Dとある異形鉄筋がよく使われます。@ (ピッチ)は、鉄筋と次の鉄筋の間隔を現します。200と書かれていれば 20cm間隔という意味です。また鉄筋は、土に直接触れると錆びるのと、コンクリートと一体化させるために
かぶり と呼ぶ あきを取ります。そのため 捨コンクリートと鉄筋の間に スペーサー という金物や
サイコロのような四角いコンクリートを置いて、その上に鉄筋を乗せていきます。
配筋が良いか悪いかの判断は、専門的な事を除けば 上の写真のように上から見て 四角い升目が
整然と見えれば ほぼ、まちがいのない配筋と言えると思います。



住宅の現場がみたい 基礎コンクリート打ちからアンカーセットまで

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基礎の配筋が、設計図通り正しく行われているか確認できましたら、次の工程は型枠というもので
鉄筋を所定の巾で囲い、それが完了しましたら コンクリートを流し込みます。
これが コンクリート打ち です。一番上の写真は、基礎の立上りを鋼製の型枠で
したケースで、最近は 鋼製型枠が増えてきました。真中の写真は、木製の型枠での施工例で
基礎の底盤部分と立上りを一回で一緒に打つ やり方でした施工例です。丸いチューブのような
ものが、ポンプ車からコンクリートを流し込んでくるものです。下の写真が、コンクリート打ち後
型枠をはずして、基礎が打上がった状態での検査の写真です。
立上り 天端 中央にでている丸棒が アンカーボルト で、これが基礎巾の中心にセットされて
いるのを確認します。


住宅の現場がみたい 土台から上棟

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土台を据付る前に最近は、土台と基礎天端の間に 基礎パッキン と呼ばれる
床下換気を確保できるパッキンをセットします。そして その上に土台を据付けます。
この工程で大事なことは、アンカーボルトが基礎立上り巾の中心で、かつ所定の位置に
セットされているか (上の真中の図面が金物を表わした図面です。)を図面と照合して確認します。
特に現在は、木造住宅 2階建でも ホールダウン金物 (上の一番下の写真)が義務つけられて
いますので、それの アンカーボルト がセットされているかのチェックも重要です。

住宅の現場がみたい 上棟と金物チェック

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棟が上がりますと(上棟といいます。)建物の立ち(重直)を見ながら
図面通りに 耐力壁と呼ばれる、構造用合板 や 筋交 を入れていきます。(真中の写真の図面)
そして、構造金物を取付けて 本締め を行ないます。(一番下の写真)
この工程では、図面の所定の位置に 金物 が 取付けられているか
ビス や ボルト が正しく締められているかを確認します。

住宅の現場がみたい 屋根廻りチェック  アスファルトルーフィング施工

屋根廻りのチェックで大事なところは、屋根の下葺の防水紙の施工です。
一般的に アスファルトルーフィング という防水紙で 1m×21m巻
22kg品が使われます。これを軒先の水切鉄板の上から横巻き(軒先と平行に)に
敷込んでいきます。一番下の軒先廻りが敷込めたら、棟へ向かって次のところと
順次 上がっていきます。アスファルトルーフィング敷込施工上のチェックポイントは、重ね巾を
上下(流れ方向)100mm以上、左右は 200mm以上 取るということです。
また 谷になる部分は、一番底(下)に 1000巾で捨敷込をしてから、通常の横巻きで
上から重ねて敷込みます。同じように隅木部分は 500巾で、棟部分は 左右折り掛けとして
折り掛け巾は 300mm として敷込みます。下記の図のようにします。
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建築工事のチェックは、工事が進むごとに隠れてしまうところのチェックが大事ですが
特に防水は、言うまでもなく 一番大事なところですので、現場監督に断って
気をつけて 屋根の防水下地工事を のぞいてみてください。


住宅の現場がみたい 屋根廻りチェック 水切と防水の立上り

屋根廻りのチェックで、防水紙の施工と同じように大切なことが、水切鉄板の壁際の立上り寸法と
防水のある場合の壁際の立上り寸法や、掃きだし窓部分の防水の立上り寸法です。
施工中に わかりやすいところですので、下の図を参考にチェックしてみてください。
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住宅の現場がみたい 外壁防水のチェック

外壁をサイディング材等で施工する工法の場合は、そのサイディング材等の裏側に
上昇気流が流れる通気層を設けます。そして その通気層と壁体の通気層側に
透湿防水シート を貼ります。この透湿防水シートが、壁内部への漏水を防ぐバリアーです。
さらにサッシ廻りは、防水テープ を貼ることによって漏水を防ぎます。
以上の 透湿防水シート と 防水テープ の施工が正しくされているかをチェックします。
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住宅の現場がみたい 断熱材 施工のチェック の 1

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日本の住宅の断熱化は、これまでは 住宅金融公庫の 割増融資基準 や 国の 次世代省エネルギー基準 をベースにして計られてきました。(住宅品確法の省エネルギー対策等級も これらを取り入れたものです。) その基準に基づき、地域によって断熱材の種類や厚さが決められ施工されています。
上の上段の写真は、グラスウール断熱材 が F4スター商品であることを証明するものです。
下段の写真は、床面の断熱材として使われる ポリエチレンフォーム成形板 の施工した状態です。


住宅の現場がみたい 断熱材 施工のチェック の 2

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上の写真が、グラスウール断熱材 を 壁体内に充填した状態です。グラスウール断熱材は
間柱 と 間柱の間に入る巾に裁断されて、防湿フィルムで取付て くるまれています。
この耳の部分を 間柱に止めていくように施工します。
下の図の左側のように押込んで 壁の中に隙間をつくるような施工は、その部分が結露の原因に
なりますので 不良施工です。断熱材の耳と耳を重ねて施工することで、室内からの湿気が
壁体内に浸入しない 防湿層をつくることになるので、この部分を正しく施工することが重要です。

住宅の現場がみたい 給水配管のチェック

給水の配管には 常に水圧が かかっています。水道の蛇口を ひねると 水が勢いよくでるのは
この水圧の おかげです。シャワー・トイレ・電気やガスの給湯器 全て、一定の水圧がないと
作動しません。しかし、給水配管の継ぎ方が不良であれば、そこから水が 勢いよく漏れる
ことにもなります。そこで、給水管や給湯管は 配管工事が完了しましたら、すぐに水圧試験を
することが決まっています。配管工事完了後、いつ 水圧試験が行われたのかを
確認しておく事が大事です。
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                    現場での水圧試験

住宅の現場がみたい 排水工事の施工チェック

排水工事で大切なことは、排水管の勾配が規定通りとれているかと、臭いが排水管から
もれないように封水(トラップ)が正しく施工されているかが大事です。また最近は、汚水管等の
使用時の排水音を低減する遮音材(ベンソン)で、汚水管を被覆する施工も一般的になっています。
(下の写真)
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           排水管工事検査


住宅の現場がみたい 電気工事の通電チェック

電気工事が完了しましたら、通電や電圧のチェックや断線やショート(電気的短絡)のチェックを
電気工事技術者が、テスターで行います。このテストの結果、異常がなければ 電気工事検査
合格です。

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     基板の取り扱い方ノウハウ より

住宅の現場がみたい 電気の契約区分

住宅に引込まれる電力は、電灯用の従量電灯引込の(甲) 単相100V×5A(契約容量500W)と
(2) 単相100V または 100/200V×10~60A(契約容量12000W)のどちらかです。
最近は、IHヒーターやエアコン等で200V配線を使う事が多く、電気容量も多く使いますので
ほとんど従量電灯(2)の契約になります。さらに、電気温水器使用等で深夜電力割引を受ける
場合は、合わせて深夜電力の契約もすることになります。

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                  電気使用申込書


 

インターネットに出ている質問 Q&A 家づくり質問受付中

建築関係の業者さんの運営でない、家関係のインターネットに、沢山の家に関する質問が
寄せられています。本当は、私のブログに直接 質問くだされば お答えするのですが
私達のところも 設計事務所 とはいっても、業者の はんちゅう に入ってしまうようで
仲々 直接 質問は頂けません。そこで、逆にその質問を私のブログにのせて、ここで
私なりの答えを書く事にしました。勿論、直接 私のブログへの質問は 大歓迎です。
私のところが安心と思われたら、是非 直接の質問もしてみてください。
その方が、より具体的で適格な解答ができると思います。
と言う事で次回から、家づくりの質問にお答えしていきますので 宜しくお願いします。

インターネットに出ている質問 Q&A Q、施主支給 とは何ですか? メリット・デメリット を教えてください。

Q、施主支給 とは何ですか? メリット・デメリット を教えてください。

A、施主支給とは、建築主さんが住宅部材のうち、使いたいものを
インターネットなどで購入して、工務店に 「これを使ってください」 と
支給することです。

メリット
工務店等の見積額に比べて、非常に安い点です。
(どれくらい安いかは、物によって違いますが、20~50%も安いケースもあるようです。)

デメリット
①購入したものが間違いないか、自分で見ないといけない点。(検品)

②住宅の部材は、ほとんど工事が必要ですので、もしキズがあったり
  工事後にクレームが発生した場合、購入したもののクレームか
  工事のときのクレームかの、判別がつけにくい点。
③施主支給の場合、工務店が掛ける盗難保険の対象外ですので
  現場に運ぶ場合は、盗難対策が必要になる点。

尚 施主支給の場合、メリット・デメリット以外に、現場に支給品を
いつ運んだら良いかとか、受取りは誰がするかとか、どこに置いて
おくかとかの打合せを、工務店と事前に決めておく必要があります。

インターネットに出ている質問 Q&A Q、木造 と 鉄筋コンクリート の家は どちらが良いのですか?

Q、木造 と 鉄筋コンクリート の家は どちらが良いのですか?

A、私は 木造の家 が良いと思います。理由は、木は 多孔質な
繊維状の空気と水分を含んだ素材であるため、断熱性能も高く
気温と湿度によって変化する 調湿機能(属に木は呼吸すると言われている性能) もあり、自然の力で人に優しい環境をつくります。
それに対して コンクリート は、無機質な 鉄筋 と コンクリート と 水で
作った素材ですので、断熱性は 木の 1/15 から 1/20 しかなく
かつ コンクリートを打つ時に使った水分が、永年に渡り放出しますので結露しやすい欠点があります。
このように、家の居住性を考えると 木造 と言う事になります。
但し その 木造 も、腐れ や 白蟻 を防ぐための配慮をした設計や
耐震性を確保する 構造設計 は不可欠です。
尚、鉄筋コンクリート造が木造より優れているのは、耐火性と遮音性
(音を通さない性能)です。


インターネットに出ている質問 Q&A Q、ローコスト住宅とは どのような住宅ですか?

Q、最近よく ローコスト住宅 と耳にしますが、どのような住宅ですか?普通の住宅と違いは あるのですか?

A、特に ローコスト住宅 という定義はありませんが、価格的には 概ね 坪当り単価で 40万円以下 の価格の住宅に使われているようです。どのような住宅か?との質問ですが、家の大きさに対して無駄なコストが かからないように、四角形の凹凸のない 平面形の総2階の外形で、内部の間仕切も最小限にして、建具数を減らしたプランが一般的です。さらに、屋根材・外壁材・サッシ・内装材・設備機器も、最低限の機能をクリアしたもので選定されています。ローコスト住宅 と 普通の住宅 との違いですが、ローコスト住宅 は、建物面積当り トータルでコストを下げられるように設計された住宅ですが、普通の住宅 という場合、普通という捉え方も人によって違いますが、そのハッキリした違いは、ローコストになるように意図的に設計された住宅と、その時代の認識で誰もが普通程度と思う、期待に答えられるように設計された住宅の違いだと思います。大変 乱暴な対比ですが、ローコスト住宅 の坪当り単価より、5万~15万程度アップしたぐらいが、普通グレードの住宅の坪当り単価になるのではないかと思います。


インターネットに出ている質問 Q&A Q、新築を検討中ですが、ハウスメーカーか設計事務所で迷っています。それぞれのメリット・デメリットを教えてください。

Q、新築を検討中ですが、ハウスメーカーか設計事務所で迷っています。それぞれのメリット・デメリットを教えてください。

A、ハウスメーカーメリットは、住宅を商品化して、展示場やカタログで見てわかるようにしている点と、工事やアフターケアも、会社の社会的信用を期待できる点にあると思います。デメリットは、外観や構造、仕上材、住宅設備機器に至るまで、決められていますので、その中から選ばないといけない点や、もし近所に同じメーカーの同じ商品の家が建てられると、注文住宅と言っても同じ外観になってしまう点です。

設計事務所メリットは、プラン・外観・仕上材・設備 の全てをオリジナルで設計できる点と、工事監理を依頼すれば、施工を第3者のプロとして監理するので、安心できる点にあると思います。デメリットは、金額が全てオリジナルですので、見積をしてみないと わからない点と、自分と相性のあう設計事務所・建築家を探すのが難しい点にあると思います。尚 設計料については、始めに設計料込みで予算を提示しておけば、それに納まるように考えてもらえますので、デメリットはないと思います。

インターネットに出ている質問 Q&A Q、平家 から 2階建 への増築を検討中ですが、その場合、地震などに対する強度は大丈夫ですか?

Q、平家 から 2階建 への増築を検討中ですが、その場合、地震などに対する強度は大丈夫ですか?

A、平家の上に2階を乗せるのを 「おかぐら」 と言って、昔から結構
されています。耐震的に注意がいるのは、2階の柱は 120×120
以上で、1階まで通す 通柱 にしてください。それから、その柱の部分に新に基礎を作って、既存の基礎と一体化させてください。また柱も
既存の柱とボルトなどで縫ってください。さらに 2階の外周壁と同じ
位置に、1階にも できるだけ 壁(耐力壁) を補強してください。
このように、しっかり 1階部分と一体化して補強すれば、地震に対する強度は確保できます。

事務所に寄せられた質問 Q&A Q、購入しようとしている土地が、盛土2/3 切土1/3 ですが、家を建てるのに大丈夫でしょうか?

Q、横浜市で、土地を購入しようとしており、今週契約なのですが、土地が 盛土2/3切土1/3 で、それぞれにまたがって家を建てるようになります。不動産屋に聞くと、横浜は山坂が多いところで、造成規制が厳しいので
大丈夫ですと言われました。また、盛土の部分には地下車庫があり、
地下車庫の下は切土のようです。土地の断面図が両隣の家のものしか
なく、それを見て判断しました。知り合いの建築家は、盛土切土に
またがって家を建てるのはいけないと言います。でも、金曜日には土地の引渡しです。今更調べるという時間もないので、一般的に、そのような土地を売るわけはない、山坂の多い土地だから、造成さえきちんとしていれば、盛土切土であっても仕方がないといえるのでしょうか。

一般的に、そのような土地を売るわけはない、山坂の多い土地だから、造成さえきちんとしていれば、盛土切土であっても仕方がないといえるのでしょうか。
宅地造成の法的基準規制の目的は、その土地の土が雨等によって
流失しないように、擁壁等によってとめる事にあります。不動産屋さんは、それを言っていると思います。この点については、横浜市等の
宅地造成申請の検査済書 が在るはずですので、確認してください。
それが在るとすれば、造成工事については、一様問題ないと言う事になります。
ご購入される土地の 地盤調査報告書 は在るでしょうか?
もしあれば、地盤の耐力や土質も分かりますので、それに基づいて建物の基礎設計をすれば良い事になります。なければ、建築依頼先に調査して
もらう事です。
その上で、基礎及び地業(建築のための地盤部分強化の工事を言います。)を盛土部分と切土部分にわたって、安定化させる設計をする事になります。具体的には、地盤改良工事やベタ基礎(基礎を建物下全てに厚い板のようにする基礎です。)のような施工をする方法をとります。
地下車庫が在るようですから、もしその上に建物が被るようなら、
地下車庫の構造と建物基礎の一体化が必要になりますが、申請上被る
事はできない場合は、地下車庫と建物は被らない配置が必要です。

最後に結論から言いますと、盛土と切土にまたがる土地で、配置上
どうしても建物基礎も盛土と切土をまたぐので在れば、建物を切土部分で支えるように構造設計すれば、不同沈下等の影響がなくなります。
金曜日引渡しという事ですから、その上に建てられる建物の基礎設計で
対処する方法をとれば大丈夫だと思います。依頼される建築会社や
設計事務所で、基礎に詳しい専門家を選んでください。

以上 大変長くなりましたが、ご返事とさせて頂きます。どうか、安心できる良い家をお建てください。       ㈱良質住宅研究所 所長 齋藤敏輝

 

日本の家づくりは、何故 住宅メーカー なのかー1

日本の家づくりで、住宅メーカーが主役になった原因は、1960年代~1970年代 にあります。その頃は、高度成長の時代でもあり、ビル・マンション・工場・ボーリング場 などの大型建築が、どんどん建築された時代でした。そのため 設計事務所は、手間が掛って設計料の低い個人住宅を敬遠して、大型建築の設計に走りました。また この時代は、建築ラッシュのため、大工職人も不足気味でした。その上、個人が大工職人に建築を頼むのに非常に気を遣う時代でした。「大工さん・職人さん に仕事をして頂く」「機嫌を損ねると手抜きをされる」等が本当にまかり通っていました。そのため、気位が高く設計料が高そうな設計事務所や、言う事を聞いてくれなくて気を遣い、いくらかかるかもわからない大工・職人に頼むより、カタログや展示場があって、価格もわかりやすい 住宅メーカーに頼む方が安心、との認識が定着していきました。その結果、今日に至るまで日本の家づくりは、住宅メーカーがリードすることになりました。このようになった原因を作ったのは、設計事務所の怠慢と、大工職人の傲慢さだったと思います。
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   日本の住宅メーカーの歴史を作ったとも言える
   日本初のプレハブ住宅 「ミゼットハウス」

向こう三軒両隣に同じような家が建つかも知れない 住宅メーカーの家-2

住宅メーカーでは、商品化した住宅でありながら 注文住宅 と呼んでいます。私は これには疑問を感じています。何故なら注文住宅といっても、家づくりの色々な注文には 答えられない部分が沢山あるからです。例えば 構造部分、この部分は 住宅メーカーそれぞれが
構造システム としてクローズしているので変えられません。特に プレハブ住宅 の場合
工業化認定住宅(型式認定住宅)という設定を受けていますので、全てにおいてクローズ
された工法です。また 一般的と思われる 木造住宅 においても、木造部材の樹種 から
寸法 や 高さ まで変更はできないシステムです。さらに 屋根材・外壁材・内装材・設備機器 に至るまで、メーカー仕様の中からの選択になります。つまり 住宅メーカーの注文住宅は
あくまで 住宅メーカーの商品枠の中で(メニューにある範囲)注文に答えられる住宅という
事です。洋服に例えれば イージーオーダー というところでしょうか。

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              住宅メーカーの家


 

家づくりで、出会った奥様 断られて復活した奥様-1

家づくりは、ご主人 よりも 奥様 が主導権をとられる方が多く、
私も今までに、いろいろな奥様と家づくりで お付き合いさせて頂きました。
「家づくりで、出会った奥様」 では、そんな奥様との話を書き綴ってみました。そこで 第1回は、断られて、復活した奥様 の話です。

1月19日 午前11時5分、事務所の電話が鳴りました。

リリ~ン リリ~ン
「もしもし、良質住宅研究所さんですか」
「ハイ、良質住宅です」
「斉藤さん、いらっしゃいますか」
「ア ハイ、僕ですけど」
「あぁ、Kですけど。昨年は家の件で、色々と親切にしていただいて
ありがとうございました」

「いいえ、どういたしまして」(もしかして断りかなぁ・・・)
「ところで、少し言い難いんですけど」
(あぁ、やっぱり・・・)

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「あれから主人が、住宅展示場も見に行こうという話になりまして」
「ハイ」
「主人がやっぱり、Sハウスが良いと言う事になってしまいましてん。
ごめんなさいね」

「いえいえ、奥さん そんなに気を使ってもらわなくても良いですよ」
「それより、どうか良い家を建てください」
「そう言ってもらうと、気が楽になりますわ。それでは、そう言うことで
宜しくお願いします」

「ハイ、わかりました。どうか ご主人にも宜しくおっしゃってください」(あぁ 飛んじゃった、残念・・・)
「失礼します」
ガチャン

K様は、契約してもらえると思っていただけにショックでした。
ところが、話は これで終りではなかったのです。つづく

家づくりで、出会った奥様 断られて復活した奥様-2

1月19日、K様の奥様から断りの電話があってから、私は K様の件は
すっかり あきらめていました。(この辺の、あっさりあきらめる性格 は
駄目だなぁ・・・)
と事務所でぼんやり思っていた、祝日明けの2月12日
火曜日の午前11時10分、突然電話が鳴りました。何の根拠もなく
(もしかしたらKさんかな?) と思ったものでした。そして 案の定

「もしもし Kですけど、斉藤さん いらっしゃいますか」

と、聞き覚えのある K夫人 の声でした。

「ハイ、斉藤です」
「あぁ Kです。実は、前に ご相談していた家の件なんですけど」
「あ ハイ」
「あれから Sハウス と話を詰めていたんですが、Sハウス の見積金額が思っていたより高くてね」
「それで主人が、それなら良質さんにも見積してもらって比べてみろよ、という話になったんですよ」
「前に断っておいて、失礼かとも思ったんですが、電話させてもらったんです」
(オ、シメタ!)

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「そうですか。それは それは、失礼なんてありませんよ。喜んで見積させてもらいますよ」
「それなら、いつ ご都合が良いですか。うちの主人は、今度の日曜日なら都合が良いといってますが、如何ですか?」
「あぁ、今度の日曜日なら大丈夫です。それでは10時ぐらいに そちらにお邪魔するという事で如何ですか」
(こんな時は、どんな事があっても都合は必ずOK)
「ハイ、それでは10時で結構ですので、宜しくお願いします」
「わかりました。それでは日曜日宜しくお願いします」

この やりとりの後、1ヵ月後の4月21日の大安の日に、無事に契約して
いただいたのでした。因みに、Sハウス と 私の見積の金額差は、
400万円強 でした。それにしても、良く言われる台詞ですが
「あきらめたら あかん」 を実証した結果になった話でした。
K奥様のふっくらした優しい笑顔が、私の事務所に幸運を運んでくれました。その後 K様邸は完成し、ご主人にも、床の遮音性の高さを特に喜んで頂いています。 おわり

 

私の仕事の進め方ー1 設計事務所を訪ねるのは 不安?

ブログ や ミクシィー(Mixi) に、設計事務所に設計を依頼しようとされた
方が、結局 旨く行かなかったことが良く投稿されています。私のところで、今 ご相談いただいている Aさんも 「インターネット等で色々調べても、
どこの設計事務所が良いのか 仲々わからなかった」
と仰っておられ
ました。因みにAさんが私のところに来られたのは、私が年2~3回開催
している 家づくり講座 へ申し込まれたのと、私のところのブログを全部
ご覧になられた上でのことだったそうです。私も、自分で設計事務所をしていて何ですが、知らない設計事務所や建築家を訪ねるのは、不安だと思います。私はそのために、家づくりの色々な具体的な話や、私の建築に対する考え方、さらには 私という人間も知ってもらいたいと、年に2~3回
家づくり講座を開催しています。家づくりは、建築主建築家 の家づくり達成のための 信頼関係 がなくては旨く行きません。そんな家づくりの良きパートナーを探すためには、先ずは 私の家づくり講座に是非 参加してみてください。私のところについては、講座に参加して頂けると、訪ねること
についての不安は なくなります。

私の仕事の進め方ー2 設計事務所に依頼する場合、どの段階から費用が発生するのか

設計事務所に依頼すると、どの段階から費用が発生するかのお話です。
例えば 私の事務所では、ご相談をお受けして簡単な調査(現場を見るとか、地域指定を調べるとか)をして、ラフプランや概算を提示するところまでは無料でしています。私自身が、今までに住宅メーカー2社に在籍していた経験もあり、初期段階の設計提案は、設計事務所と言えども一種の営業ツールだと私は考えています。そして その初期段階の設計提案をご覧になって 「この建築家なら設計や監理を任せられるかどうか」 を判断されると
良いと思います。任せられない とか 波長が合わない と思われたら、
その段階でお断りになれば良いと思います。尚 私のところは無料ですが、無料ではないところもありますので、どこから費用が発生するか(逆に言えば、どこまでが無料なのか) を初めに確認することが大変 大事です。
建築家(設計事務所)の仕事は、建築主さんの家づくりが 成功するか否か の全てを左右する責任の重い仕事です。それだけに私は、自分を選んでもらうきっかけになる、最初のご相談を受けてから、取りかかる設計提案には、その建築主さんの 家づくりを絶対 成功させるという覚悟 を持って
設計しています。

私の仕事の進め方ー3 設計事務所に頼むと高いんじゃないかの誤解

設計事務所に頼むと高いんじゃないか?と思っておられる方の声を
時々聞きます。これは 大いなる誤解 です。設計事務所は、どうしても
設計料だけが余分に掛る というイメージが強いですが、私は個人住宅に携わる以上、これでは個人住宅を建てたい方が、設計事務所から引くと
思っています。そこで私の事務所では、設計料を含めて総予算でいくらで
できるか
を建築主さんに提案する方法にしています。つまり、住宅メーカー等と同じやり方です。
さらに私が、施工業者の予算も建築主さんの立場で査定して決めます
ので、住宅メーカーのような 高利益を確保できるような原価 にはなりません。ですから設計料を含めても 必ず安く なります。この方法で私の
事務所に依頼して頂いた場合、設計料の支払いも建築工事全体の支払いの中に含めますので、建築工事の契約が希望予算内で成立して
実施されないと設計料は発生しません。つまり、工事もしないのに設計料
だけかかるような事は、私のところでは一切ありません。私の事務所では、設計提案 と コスト提案 共に、建築主さんの希望に適うことが建築主さんから依頼して頂く条件と考えています。色々な工夫と提案があって、
しっかり設計監理された お値打ち住宅 が実現する私のところへ、
是非 遠慮なく お問合せください。
あたり前かもしれませんが、それを願っているのが私の仕事の本音です。

 

クレーム解決日記 床鳴りが直った①

私のところでも残念ながら、時々クレームがあります。そんなクレームの話と、どう解決したかの話をします。第1回は、去年5月に完成した中古住宅を全面リフォームしたKさんのケースです。
リフォーム後、入居して しばらくして、寝室にされた2階の和室が寝返りを打つたびに、床鳴りがするというメールがありました。私はすぐに伺い、リフォームのため 2階の梁はそのまま使っているので、梁がそろっているのは直せないので、畳で調整しようと私と清水さん(K邸をしてもらった 無印ネットの工務店)で話をしました。ところが、こんなメールがKさんからきました。
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                 リフォーム前の2階和室下の梁の状態


                        


クレーム解決日記 床鳴りが直った②

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                 リフォーム前の2階和室の状態

このメールを出した後、すぐにお邪魔して私自身 足で踏んで確認をして、さらにタタミの上に寝転がってチエックしました。その結論として、やはり床が水平でないために起きる事と判断しました。しかし清水さんと打合せの結果、床梁を削るのは無理なので床下地板の上にレベラーという水平を調整できるモルタルで水平をとることにしました。その結果、また しばらくは様子を見てもらったのですが・・・


クレーム解決日記 床鳴りが直った③

さて その後またKさんからメールがきまして、やっぱり床鳴りがするという事でした。そこで またすぐにお邪魔しました。ところが、その日は ほとんど床鳴りがしませんでした。Kさんの話を聞くと、布団を敷いたままにしておくと夜に床鳴りがするとの話でしたので、私は 原因は、布団という断熱材とタタミの間に、結露が発生してそれが湿気となってタタミや床下地が含んで膨らむことが原因と判断しました。そこで、布団は できるだけ敷いたままにしないで、この部屋が北向きであるので窓を時々開けて、換気をできるだけ取るようにお願いして それで様子をみてもらう事にしました。
その後
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Kさんから またメールを頂きましたので、12月24日にまた確認にお邪魔しました。やはり床鳴りは 治っていませんでしたので 再度、清水さんと打合せをして年が明てから清水さんに行ってもらう事にしました。


クレーム解決日記 床鳴りが直った④

そして 2月11日に清水さん(無印ネット会員・工務店社長)がKさん宅に行ってくれました。
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        この部屋が床鳴りをしていた和室です。

それで2月15日 Kさんからメールが届きました。(上のメールです。)
清水さんが、畳の周囲の木部 全てにロウを塗ったことによって
床鳴りが半年がかりで解消できました。良かった!


クレーム解決日記 床鳴りが直った⑤

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       清水社長

木造リフォームと床鳴り
木造のリフォームの場合、既存の骨組をできるだけ使いますので、既存の木造の状態把握が一番むずかしいところです。全て剥がしてしまえば わかりやすいですが、計画段階や見積段階では、床下や天井組を見る程度になります。Kさん宅も中古住宅購入前(前所有者が入居されている段階)に一緒にチェックにいきましたが、梁の反りについては 私も気がつきませんでした。それとKさん宅のケースでは、既存の外壁に断熱材が全然入っていませんでした。さらに この部屋を和室にするという事もあって、内壁に断熱材を入れて内側に壁をふかすことをしませんでした。また サッシもそのまま使用しましたので、断熱が悪く 結露が起きやすい原因にもなっていると思います。予算的なこともありますが、私も反省する点が多くありました。勿論、Kさん宅は これからもアフターケアしていきます。

クレーム解決日記は また私のところで経験したクレームのお話をしていきたいと思っています。

 

倒産するような建築先を選ばない 「近くの展示場にも出てはるし」-1

最近、私の事務所に 「依頼していた住宅メーカーが倒産して、その後 どうしたら良いか」 の
ご相談を、たまたま お二方から受けています。同じ家づくりに携わるものとしては、辛い話ですが
しかし ご当人にとっては、大変な問題です。何とか良い方向に行く お手伝いができればと思っています。そこで今回 「このような事に会わないためには、何に気をつければ良いのか」 を
テーマにして、この ご相談の方のケースも参考にして、お話します。
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                     某住宅展示場

そこで 第1回は、私の事務所で ご相談を受けている お二方共に仰った 「近くの展示場にも出てはるし」 から お話します。確かに近くの住宅展示場に出展されていると お