一級建築士事務所良質住宅研究所 工夫のある家づくりと、資金面も含めた課題を解決できる家づくりのお手伝いをさせていただいています。
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ローコストで家づくり ①某住宅メーカーの原価表公開

家は 言うまでもなく、最も高い買物です。私も、そんな高い買物の家づくりに携れるものとして
本当に良い家づくりを ローコストで実現するために、必要なコストの話をしてみたいと思います。

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上の表は、某住宅メーカーの ある施主さんの ほんとうに実行された原価表です。
この住宅メーカーは、坪26万円台という安さを売りに、全国の住宅工務店を傘下にして
(このような形態を FC=フランチャイズと呼びます。)拡大してきた会社です。
この原価表も、そんな加盟工務店が契約した ある家を工事するために組んだ実行予算書です。

ローコストで家づくり ②某住宅メーカーの原価表の見方ー1

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坪単価の謎 と メーカー利益率
この表から見ると 契約金額は 1449.7万円ですから、39.02坪で割ると 坪単価は 37.15万円。
このメーカーの売り出しの坪単価は 26万円台からですから、坪 11万円程アップしています。
この表にある本体工事額 10.781.640円 を 39.02坪で割ると、坪 27.6万円ですから この家の場合
平面の形とか間仕切の入り方等で、本体価格が少し始めからアップになっているように思われます。さらに 色々な要望によって、追加工事としてさらに 370万円程加算されています。
このように住宅メーカーでは、注文住宅でありながら 坪単価表示をしますので、どうしても
その表示の基準となる規定を設定しています。そこでその規定をはみでるものが、追加工事として
加算されることになります。特に低価格を売りにしている住宅メーカーでは、低価格なるが上
その基準(標準)の範囲が、当然狭くなります。その分 追加工事の部分が大きくなるケースがでてきます。低価格住宅で家づくりを検討する場合、その住宅メーカーの表示価格の範囲
(本体工事費とか標準工事費とかと呼んでいます。)を十分 納得できるまで説明してもらうことも必要です。また、この表の FC系住宅メーカーの利益率は、表から 29.068% でした。
ただ、住宅メーカーといっても 工場製作をするプレハブ住宅メーカーと、木造住宅のように
現場比率の高い住宅メーカーでは 利益率も違います。概ね プレハブ住宅メーカーで
利益率 40~45% ぐらい、木造住宅メーカーで利益率 30~35% ぐらいが 一つの目安になると思います。


ローコストで家づくり ③某住宅メーカーの原価表の見方ー2

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大工手間について
次に、住宅工事で一番大事な 大工手間 について お話します。この表では 大工手間は
1.505.000円 計上されています。これを 延面積 39.02坪で割りますと、坪あたり 38.570円になります。また大工さんの1日の日当は、関西では 18.000円程度ですから、 18.000円で割りますと
84人 になります。これは、この家を工事するのに延べで 84人の大工さんが、かかる費用を
計上しているという事になります。1日2人で大工さんの工事をしたとすると、大工さんが 42日かかるという事です。さらに、この 84人を延面積 39.02坪 で割りますと、坪あたり 2.1人 大工がかかる
工事という言い方もします。このような数値は、木造住宅の仕事の程度を現す時によく使われます。
このあたりの数値が低いという事は、それだけ 大工さん の手がかけられていないという事になり
あまり良い施工は 期待できないという結果になりますので、ここが安いのは 喜んでばかりは
いられない という事です。それと 大工さん の賃金は 一般の場合、大工さんの腕が良いから
高くなるという訳でもなく、一人前とみなされている 大工さん は 一律同じ手間賃です。
尚、参考までに上の表は 大工さん のかかり方(人工数)の目安です。