市街地の狭小敷地 に 3階建を建てるにはー1
建物の密集した地域で、かつ 敷地間口が狭く、敷地も小さい、属に言う 狭小敷地 に
3階建を建てるには、そのような条件の建物を建ててきた経験と、その経験から生れた
知恵を発揮しないとできない、仲々むずかしい建築工事です。

狭小敷地での基礎配筋工事
上の写真は、道路に接するところの間口が 2.95m しかない狭小間口で、奥に広い変形敷地に3階建を建てた時の基礎配筋工事の写真です。この段階での工事の注意点は、右側の
ブルーシートのところに、タテに鉄骨の柱のようなものが等間隔でみえると思いますが
これは 土留工事 といって、基礎工事のために どうしても土を掘りますが、その影響が
隣家に及ばないようにするためのものです。
この工事でのポイントは、隣家側の基礎の深さは、隣家と同じ深さにして基礎を設計することです。
市街地の狭小敷地 に 3階建を建てるにはー2
建物の密集した地域で、かつ 敷地間口が狭いと、大型のレッカーで構造材を吊り上げて
建物の構造を建てる(建方といいます)ことができない場合があります。この場合、人力で
1階分づつ建てるしかありません。そして その時は、地盤面で柱と梁を予め組んでおいてから起こします。これを 建て起こし と呼んでいます。下の写真は その時の写真です。
建物の奥から順番に 建て起こし していきます。

この工事でのポイントは、人が建て起こせる大きさで柱と梁を下組みできる 構造計画 と
奥の構造部材を一番上に積む荷積の手順と、棟梁 の現場での作業指示です。
この時は、つくづく 大工さん には頭が下がりました。
市街地の狭小敷地 に 3階建を建てるにはー3
狭小敷地で物を置くスペースが少ない場合は、1階の 建て起し が完了しますと、その組み上った2階の床梁の上に、2階・3階 の構造材や合板を置きます。そして 2階の柱を建て
3階床を組みます。このようにして手順よく進めて、建て方 が完了します。

3階まで組み上りました。

上棟後、私達の 家づくりネット の統一シートを
貼った状態です。ここまで来ると ホット します。
市街地の狭小敷地 に 3階建を建てるにはー4
建物の密集した地域で、かつ 敷地間口が狭い場合に、構造の他に問題になるのが
外壁の施工 です。建物の密集した地域では、敷地境界を中心にして各々 250cm あけるのが慣例ですが、隣接側が敷地境界一杯に建てられている事が ままあります。(と言うより その方が多いです)そして、私達が依頼を受ける建築主さんからの要望も、敷地間口
一杯一杯 で建てて欲しいという要望がほとんどです。この場合 建築基準法では、違反ではありませんので、一杯一杯で設計することになります。その場合の施工方法は、水平状態で外壁材を骨組に張ってから起こす 建て起こし か、外壁材を内側から施工する 内張工法 というやり方を取ります。下の写真は、隣接建物の外壁と、こちらの外壁の間に 約40cm ほどのスペースを取る設計ができましたので、巾の狭い鋼管足場を使って施工できました。

隣接建物の間で、これから外壁を施工するために足場を組んだ状態です。見えている合板は
下地になる耐震耐力のための構造用合板です。


