ある30代の住宅資金づくり物語①住宅資金づくり大作戦
Oさんの住宅資金づくり大作戦
私がOさんを紹介してもらった時、Oさんは確か34才だったと思います。それからOさんは、今の会社での勤務年数は1年になっていませんでした。それには少し事情があり、今勤めている会社と同系列の前の会社から、会社の都合で退社という形を取って、今の会社へ移っておられたのでした。しかし普通銀行は、住宅ローンの融資の条件に同じ勤務先で最低1年以上、通常は 3年の勤務年数というのを決めています。Oさんの勤務の事情を伺った時に私は「近畿労働金庫なら話できるな」と、すぐに思いました。と言うのも以前にも勤務年数 1年未満のYさんの住宅ローン融資を近畿労働金庫でOKしてもらった経緯があったからです。近畿労働金庫と、随分堅い名前のあまりなじみのない銀行ですが、ひらがなで「ろうきん」とかTVで映画の井筒監督を使ってCMを流していますので、ご存知な方もおられるかも知れませんが。その「ろうきん」ですが、この銀行は労働金庫法という法律に基づく、働く人を支援する金融機関という性格があるそうで、今まで私が施主さんと一緒に住宅ローンを申込みに行ったいずれの窓口の方も、親切に柔軟に対応してくれました。(別に「ろうきん」のPRをするつもりはないんですが、念のため)そこで肝心なお話ですが・・・。次回 どうなったかお話します。
ある30代の住宅資金づくり物語②3000万円借りたい
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Oさんご夫婦は、子供さん3人と奥さんのご両親と7人で同居する家を、奥さんのご両親の家を建替て実現しようと考えておられました。家に対するご要望は、土地が21坪という事で、3階建にして、1階にインナーガレージと両親室、2階にLDKと夫婦室、3階に子供室と書斎の同居型2世帯住宅という事でした。延面積で程40~45坪の規模になりそうな感じでした。そしてOさんご夫婦が住宅ローンで毎月返済できる額の希望は10万円以内というお話でした。この金額なら、今借りている自分達のマンションの家賃とガレージ代、さらにご両親の家のローンの支払いを足した額以下になるので払っていける、との事でした。そこで私が上の表で、Oさんに説明しました返済の計算ですが、まず元利均等返済(毎月の返済が同じになる設定です。)で返済期間35年、金利 2.1%で借りますと、借入額100万円で毎月3364円の返済額になります。仮に3000万円借りるとすると100万円の30倍ですから、毎月の返済額を30倍すると3364円×30倍=100920円になります。3000万円の借入なら、Oさんご夫婦のご希望の月10万円でなんとか行けそうという結果です。しかし住宅ローンを組む場合、銀行は「年収はいくらですか」と聞いてきます。これは、いくらの年収ならいくら融資しても返済できるだろうと判断するためです。概ね税込年収の20%~30%以内の年間返済額を目度にしているようです。例えば、年収400万円とすると20%で年間80万円の返済額ですから、80万円÷12ヵ月=月67000円で返済できる融資額ならOKという事です。67000円÷3364円=約20倍×100万円=融資額2000万円という事になります。さて、Oさんは 3000万円借りることができたんでしょうか。
ある30代の住宅資金づくり物語 ③ご両親との収入合算で
ご両親との収入合算で
実は、Oさんは 年収400万円でした。(奥さんは専業主婦です。)それで このままでは、3000万円の住宅ローンを組むことは無理という事で、ご両親との収入合算を進めました。ところが お父さんは、職人さんで収入証明がとれないという事でした。しかし お母さんがパートですが、収入証明があげられるということで、お母さんとの収入合算で住宅ローンを申込むことになりました。
Oさんご主人 400万円+お母さん 240万円=年収 640万円
年収 640万円×20%=年間 128万円以内の返済額
128万円÷12ヵ月=106700円÷3364円=31.7倍×100万円=3170万円
つまり融資額 3170万円 以内ならOKということです。このような結果から 「ろうきん」で無事融資の内諾が得られました。しかし これで終わった訳ではありません。正式な申込書類を全てそろえて提出する必要があります。それが以下の書類です。この書類一覧は 近畿ろうきんのものですが、他の銀行でも程、同じ内容の書類が必要になりますので参考にしてください。
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Oさんのケースのように 私は、施主さんが住宅ローンを組まれるときは、施主さんに合った銀行を探して事前申込み(いくら借りられるかの内諾調査)から、本申込みまで一緒に行って融資決定までサポートしています。そうでないと、私の方も 建築予算が組めませんし、建築計画も進みません。
また銀行での本申込みには必ず 「工事請負契約書」が必要ですので
工事請負契約の中に含めておきたい、名々の諸費用を前もって伺った上で私の方で、契約書を段取しています。施主さんが、後々で融資金額以外の お金ができるだけでていくことがないようにしています。
ある30代の住宅資金づくり物語 ④ Oさんの入居まで

O邸完成予想パース

Oさんの書斎
その後、 O邸は 無事に竣工しました。O邸の内容は、私達の実績 「2世帯同居3階建の家」で
紹介します。上の完成予想パースと完成写真を比べてみてください。
ただ、Oさんのお話には 後日談があります。実は、3階には Oさんが落着ける書斎もあるのですが
完成入居の日の数日前に、会社から Oさんに転勤の辞令がでて、小田原へ行く事になってしまったのです。今は 月に2回程、帰って来られるようですが、せっかくの書斎も 主(あるじ)の帰りを待っている状態です。皮肉ですね。Oさん、早く転勤が とけるように祈っています。


