高気密住宅とは、どんな住宅
高気密住宅 についての明確な定義は、特にありませんが
国(経済産業省)が、平成4年に制定した 新省エネルギー基準 で
定められた気密住宅の基準では
床面積1㎡当たりの相当隙間面積が5.0c㎡以下の住宅 としています。
これを高気密の最低数値とするのが一般的です。
また 住宅性能表示制度 の 温熱環境等級4 は
地域Ⅲ~Ⅵ では、相当隙間面積5.0c㎡/㎡ をクリアした性能と
定めています。
上の図は、様々な住宅ごとの隙間面積の割合を
中央の白い四角の面積で現しています。
そして、各住宅ごとの1㎡当たりの相当隙間面積が下の数値です。
また、その隙間で得られる自然換気の回数が上の数値です。
例えば、新省エネルギー機密住宅 の 0.5回/h というのは
住宅内の空気の半分が、自然に換気されることを現しています。
高断熱住宅とは、どんな住宅
高断熱住宅 についても、高気密住宅と同じように
明確な定義はありません。何故なら地域によって、断熱の必要な水準は
かわるためと考えられます。
しかし 地球温暖化防止のためには、住宅の省エネルギー化は
必須の事として、国(経済産業省)が、平成4年に制定した
新省エネルギー基準 の後、平成11年に制定した
次世代省エネルギー基準 があり、その基準で定める
Q値(熱損失係数)基準値 をクリアしていることが
高断熱住宅の条件とするのが一般的です。
Q値(熱損失係数)は、室内外の温度差が1℃の時に
家全体から1時間に床面積1㎡あたりに逃げだす熱量のことを差します。つまり数値が小さければ小さいほど
熱が逃げにくい高断熱の住宅ということになります。
高気密 も 高断熱 も 地域によって違う
気密の程度 も 断熱の程度 も
気候の大きく違う日本では、一律で決められません。
そこで 次世代省エネルギー基準 では、日本を Ⅰ地域 から Ⅵ 地域
までに区分し、さらに 同一県内であっても気候が違う場合
市町村で地域区分されています。
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※出典 「財団法人 住宅 建築省エネルギー機構」
高気密 高断熱 のしくみ
高気密 高断熱住宅のメリット
住宅の気密性能を上げれば、室内の空気は、外に逃げにくくなります。
更にその室内の空気の熱が逃げないようにするには、断熱性能を上げて空気中の熱移動を防ぎます。つまり、気密性能を上げて均一な高断熱に
すると、家全体が上下共 均一な室温になります。
また冷暖房の効率も良くなります。部屋ごとの温度差も小さくなります。
これが 高気密 高断熱住宅 のメリットです。
24時間換気が必要になる訳
しかし人は、酸素を吸って炭酸ガスを排出します。これを新鮮な外気と
入れ替える必要があります。これが換気です。
気密性が高いと、建物の隙間だけでは、人が必要とする空気の入れ替わりが行えません。そこで24時間作動する換気扇が必要になります。
これが 24時間換気システム です。
熱交換型換気扇で熱ロスを防ぐ
しかし、冬場24時間外気を採り入れると、せっかく高断熱にしても
冷えた空気が入ってきます。そこで 外から入る空気の熱と、排出する
空気の熱を交換するシステムがあります。これが 熱交換型換気扇 です。
これによって 換気による熱ロスが防げます。
このように 高気密 高断熱住宅 では、換気までを含めたトータルな
システムが必要になります。以上の考え方を図で現わしました。
夏暑い地域での、高気密 高断熱住宅
本来 高気密 高断熱住宅 は、カナダや北欧、北海道のような寒冷地向けの住宅であることは、言うまでもありません。
しかし日本の住宅が、自然の風を取り入れた夏向きの住宅から
プライバシー重視の閉鎖型で、電気や石油ガスを使用する冷暖房依存型の住宅に変化したために、そのエネルギーを節約する目的で
高気密 高断熱化 を計るという流れになってきました。
しかし本来が、寒冷地向けの手法である 高気密 高断熱住宅 も
地域の気候によって、様々な配慮が必要になります。
例えば、冬寒くて夏暑い地域で、高気密 高断熱 にする場合
日射の遮蔽を十分にしないと、室内が暑くなってしまいます。
また同じ理由から、屋根面も十分な遮熱 断熱が必要になります。

日射熱の侵入を防ぐ
(出典 住宅・建築 省エネルギー機構)

昔から行われている屋根面の遮熱
(出典 住宅・建築 省エネルギー機構)
温暖な地域では、高気密に こだわらない
比較的 温暖な地域では、窓を開けて風を取り入れる住まい方が
定着しています。このような地域では、高気密にこだわらず
しっかりした断熱の上で、日射の遮蔽や風通し通気に配慮した
設計を取り入れます。
このことは、沖縄やハワイのような地域の住宅をみればわかります。

高気密 高断熱住宅の問題点
日本の気候条件における 高気密 高断熱住宅 には
様々な問題点があると言われています。
まだまだ解明されていないこともありますが
次のような点が指摘されています。
①高気密にすると、室内の空気が汚れやすく、湿気も排出されにくいので
有効な 機械換気設計 が不可欠。
②高気密にすると、揮発性のある有害物質 を含む 建材・家具・敷物
カーテン・調度品 を使うと健康被害につながる。
③高気密にすると、家族全員が同じ空気を吸うので
風邪などが感染しやすい。
④高気密 高断熱住宅では、夏の日射が厳しい地域では、内部にこもった熱が逃げにくいので、冷房費が増加することがある。
⑤高気密 高断熱住宅では、夏に冷房によって室内側が低温低湿に
なると、外部や壁内部の水蒸気が、内部に入り込むことでおきる
内部結露 を起こすことがある。

結論として、北海道において高気密 高断熱が導入された当時
壁内部や床が、内部結露をおこして落ちてしまうというクレームが
多発したことがありました。そんなことからも高温多湿の日本において
最も気をつける必要があるのが内部結露です。
それを防ぐためには、その地域の気候特性に応じた 気密・断熱・通風
通気・換気 を配慮して、設計施工することです。
全国一律の高気密 高断熱住宅を、という訳にはいきません。
外張り断熱て、どうなってるの?
最近 テレビで 「うちは、外張り断熱?」 というCMが流れていますので
その 外張り断熱 を図で説明します。
上の図が、CMにでてくるプレハブメーカーの 外張り断熱 のイメージ図
です。鉄骨系プレハブは、壁がパネルですので、壁パネルの中に工場で
断熱材を入れる内断熱が従来の方法でしたが、それではどうしても
鉄骨フレーム部分から熱が逃げてしまいました。
そこで、その外側に断熱ボードを入れることで、少しでも断熱性能を
アップしようとした工法を、某プレハブメーカーでは、外張り断熱として
アピールしています。最近の住宅の高断熱化の流れに、プレハブ住宅も
対応しようとしたものです。
ただ、メーカーのイラストを見る限り、やっぱりパネル接合部で
グラスウールボードが切れている気はしますが。
内断熱とは、どんな断熱ですか。
外断熱 や 外張り断熱 に対して、内断熱 という言葉がよく使われます。
それでは 内断熱とは、どんな断熱なのか図で説明します。
上の図を 内断熱 と思っておられませんか。
これは ほんとうは 充填断熱 が正しいです。木造 や 2×4 のように
壁体の間に充填する断熱で、最もポピュラーな断熱工法です。
ただ充填断熱の場合、図のように断熱材が壁厚いっぱいの厚味があれば良いのですが、断熱材の厚味が50m/mとかで、壁体に隙間ができる
ときは、必ず内壁側に、断熱材をぴったりつけて、断熱材についてる
防湿紙の耳を重ね合わせて施工することが基本です。
そうすると内部結露しにくくなります。
それから本来 外断熱 内断熱 という言葉は、鉄筋コンクリート造の
壁の外側に断熱したり、内側に断熱したりするときに使われる言葉です。
木造の外断熱は、何が良いのですか。
木造の外断熱(外張り断熱)が、大変 優れた断熱工法だと、外断熱を
採用している住宅会社や、外断熱工法のメーカーがアピールしています。
それでは、具体的に何が良いのでしょうか。
外断熱は、外壁側や屋根面外部側に、断熱材を切れ目なく外張りする
ので、充填断熱のように、鉄骨や木造の構造体や、コンセントボックスや
設備配管等で、断熱材が分断されることがない、断熱効果を最も効率的に発揮できる工法です。
さらに断熱材が、外壁材と通気層をはさんで外側に施工されるので
通気層と外断熱が外気を遮断するので、室内への外気の影響を
最も小さく押えられます。この断熱効率の良さが、外断熱の特徴です。
住宅の断熱材は、何が一番 良いのでしょうか-1
断熱材の性能は 熱伝導率 であらわします。
熱伝導率とは、物質内に温度差があるときに、温度の高い方から低い方に熱が伝わる率をあらわします。数値が大きい程、熱が伝わりやすい
つまり 断熱性能が悪い材料 という事になります。
しかし 材料の熱伝導率は、断熱材の密度(K=Kg/㎡) によって
変わります。断熱材の仕様に 10K とか 16K とか表示しているのが
密度をあらわしています。
こちらの数値は大きい方が、断熱性能が良いという事です。
住宅の断熱材は、何が一番良いのでしょうか-2
断熱材の厚さは、どのようにして決まっているのでしょう。
次世代省エネルギー基準では、地域と建物の断熱する場所によって
断熱材の熱抵抗値という数値を決めています。
この数値をクリアするには、断熱材の種類ごとに
いくらの厚さが必要か、という計算をして厚さを決めています。
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次世代省エネルギー基準
断熱材の種類と厚さの基準表
(出典 (株)日本住宅木材技術センター)
熱抵抗の値=断熱材の厚さ÷熱伝導率
熱抵抗の値は、選択した断熱材の厚さを、その断熱材の熱伝導率で
割った数値です。熱抵抗の値が大きい程、断熱材の厚さも厚くなります。
尚 上記表の断熱材の厚さは、Aー1~Eー12 に分類する断熱材ごとに
計算してだした厚さの早見表です。
住宅の断熱材は、何が一番良いのでしょうか-3
地球環境や健康を考えると、断熱材は何が良いのでしょう
「健康に有害な断熱材や火災時に有害ガスを出す断熱材は使いたくない」
「地球環境に優しい自然素材の断熱材を使いたい」
の要望があります。
勿論、現在市場に流通している断熱材は、住宅性能表示の法律によって
ホルムアルデヒド放散量の基準をクリアしたものしか使用できませんが
それでも 石油製品系、鉱物系 のものは駄目という方もおられます。
そこで、それらのニーズに答えられる断熱材として
①羊毛を材料とする断熱材(羊毛の含有率による種類がある)
②セルロース系断熱材(綿・パルプや新聞古紙からリサイクルする断熱材)
③廃材の木材チップや炭化コルクからつくる断熱材
④再生ポリエステル繊継からつくる断熱材(ペットボトルリサイクル)
等があります。
何れも グラスウール や ロックウール に比べると、コスト的に割高ですが
人と地球には優しい断熱材です。

ペットボトルをリサイクルした地球環境に優しい断熱材
住宅の断熱材は、何が一番良いのでしょうか-4
建物構造や施工方法によって、適した断熱材も違います。
断熱材の形状は、ロール状・マット状・フェルトン状・板状(ボード)
粒子状(バラ綿状) と多彩です。
木造のように、壁体内部に充填する方法 や 吹き込みする方法 が
適している構造では、ロール状・マット状 の断熱材や
吹き込み工法(ブローイング) ができる 粒子状(バラ綿状) の
断熱材を選択することになります。
また 外張り断熱や、鉄筋コンクリート造の躯体に断熱材を打込む
場合には、板状(ボード)断熱材になります。

木造住宅で最も多く採用されているグラスウール断熱材
このように住宅の断熱材の選択は
①必要とする断熱性能のレベル
②断熱材素材の安全性や環境対応性をどう捉えるか
③建物の構造や外断熱に応じた断熱施工方法の選択
④コスト
以上の要素を検討の上、一番良いものを選ぶことになります。
賢い住宅依頼先探し 総合住宅展示場
住宅依頼先を探す場合、住宅メーカー各社の商品化された住宅が
見られるのが 総合住宅展示場 です。
その 総合住宅展示場 を見学されるときのポイントをまとめてみました。

①総合住宅展示場を見学される前に、行かれる展示場には
どんなメーカーの住宅が建っているか、インターネット等で確認しておく。
例えば 3階建を考えているとか、和風の住宅を考えている場合
それが展示されていない住宅展示場もある。
②総合住宅展示場で見学される住宅は、自分達の希望にそった
住宅展示 3ヶ所程度に絞っておく。
(後で各社からの営業アプローチもありますので、断わるだけでも大変)
③展示住宅は、オプションでグレードアップされているので
外観や仕様は、標準的なものとは かなり違うので確認が必要。
④展示住宅は、実際の建っている方位に関係なく、南向きプランで
南向玄関がほとんどで、内部も来場者が回遊できるようなプランと
通路巾になっているので、プランや自然採光による明るさ等は
参考にならないケースが多い。
以上のような点を踏まえて見学してください。
賢い住宅依頼先探し 完成現場見学会
完成した住宅を見学する方法として、住宅展示場とは別に
完成現場見学会 があります。
実際に建てられて完成した住宅を、建築主さんに引渡すまでの間に
見せるイベントです。
住宅展示場と違って、その家の建築主さんのために建てた家ですから
より現実的なところが見られて参考になります。

私共で行なった完成現場見学会
完成現場見学会で建物を見学するメリットは
①検討してる住宅会社や工務店の施工の完成状態がわかる。
②完成住宅の工事額から、どれくらいの仕様や設備のものが
できているのかが、自分の目で確められる。
③キッチンや浴室、洗面 トイレ等、建物に納められた状態を確認できる。
④キッチンの高さや廊下の巾などの寸法を確認できる。
⑤敷地と建物のあきや、隣家との目線などを確認できる。
⑥プランやデザイン、色使い等が参考になる。
以上のような点があると思います。
但し そのためには、自分達の計画に近い完成現場見学会を選ぶことと
現場で、どこが見たいかのポイントをしっかり決めて、箇条書にでもして
見学会に参加するのが良いと思います。
鬼門は、どうして決まったんでしょうか
家相で忌み嫌う 鬼門 は、どうして決まったんでしょうか。
それには、二つの理由があると考えられています。
その理由の第一は、中国は自国が世界の中心の文明国で周囲の異民族(日本も含む)は、野蛮国とする中華思想の考え方があります。
そして その野蛮国を夷狄(いてき)として恐れていました。
特にその中でも、漢民族の都(長安)から見て東北方向の野蛮人
(蒙古の遊牧騎馬民族)が、最も脅威でした。そのために秦の始皇帝は
万里の長城を築いたくらいです。それだけ東北方向を嫌っていました。
その第二は、東北方向の気候の厳しさです。中国の東北方向には
シベリアがありオホーツクがあり、冬期のシベリアからの寒気のすさまじさのため、中国の住宅が東北を閉ざして建てるくらいです。
この二つの事情を 「易(八卦)」 と 「十干・十二支」 の暦法(こよみ)を
方位に当てはめたときに、東北地方を鬼門と定めたのではないかという
説です。
日本で家相が、庶民の間で普及したのは、江戸時代からと言われて
いますが、何れにしても、紀元前400年前に中国大陸でできたとされる
ものが、今日の日本においても生きているということです。
賢い住宅依頼先探し 家づくりセミナー(講座)
家づくり計画を進めるための勉強の機会として、家づくりセミナー(講座)があります。私も20年以上も講座を開催したり、講師をしていますが
色々な家づくりセミナーがありますので、ご自分が、家づくりセミナーに
参加する目的に あったものを選ぶ必要があります。
家づくりセミナーを選ぶポイントは三つあります。
①どんなテーマのセミナー(講座)か確認すること
②どんな立場・経歴の人が講師か確認すること
③どんな主催者か確認すること
例えば 家づくりセミナーの主催者が、住宅メーカーであれば
住宅メーカーで家を考えている人にとっては、住宅メーカーの情報が
得られて役に立つと思います。
しかし、じっくり勉強して家づくりを考えたい人にとっては
不向きかもしれません。
また 建築家や建築士の話を聞きたい人にとっては、建築家の話も
参考になると思います。
しっかり ご自分の目的にあった家づくりセミナーを探してください。
それが 賢い住宅依頼先探しにつながります。

私が20年以上前に講師を勤めた家づくりセミナー
古い木造の家をリフォームで丈夫にできるのか
リフォームを考える時に
「本当に古い木造がリフォームで丈夫になるんだろうか?」
という点だと思います。
そこで、どんな風に古い木造を丈夫にするか紹介します。

古い木造住宅を補強中の写真です。
上の写真の補強方法の説明です。
古い木造の家をリフォームして丈夫にするというと、高価な耐震金物で
補強するイメージがありますが、もっと安価で、かつ ほんとうにガッチリ
補強するには、上の写真のように、古い木造の 梁 や 柱 や 土台 を
一体化するように、構造用合板を張るのが、私は一番良い方法だと
思います。ほんとうにしっかりとします。
そして費用も、構造用合板代 と 釘代 と 大工さんの手間賃 で済みます。
収納を考えた家づくり 収納の整理の方法
家づくりで悩むのが 収納 です。
今 持っているものが、全部収納できるのか。
現在 持っている物のうち、どれだけは捨てないとならないか。
「でももったいないなあ・・・」
また今度の設計で、どれだけ収納スペースが取れるのだろうか。
等々、考えれば 仲々 悩ましい問題です。
そこで 知っておくと役に立つ、収納の整理の方法をお話します。
収納の整理の仕方のコツは、収納物を 分別 することです。
最近は、ゴミでも分別しないと捨てられません。
収納も収納物によって分別して、考えた上で設計しないと
使いやすい合理的な 家づくりはできません。
そして その分別のポイントは、次の三点です。
a)誰が、使う収納物か。
b)何時、使う収納物か。
c)どこに収納すれば、使いやすいか。
この三つのポイントを踏まえて、収納物を整理して行きましょう。

上の写真は、階段下のスペースを、きっちり本が収まるように
自分の持っている本の寸法を採寸されて
本棚の寸法を決められた例です。
その結果、きっちり本が収まっています。
収納を考えた家づくり 収納物を分別して整理する
住宅で収納するものは、以下のように分別することができます。
1)キッチン、サニタリー で使う物の収納
2)玄関ホール や 階段廊下 で使う物の収納
3)家族一人一人 が使う物の収納
4)使う頻度の低い、家族共通で使う物の収納
5)思い入れの深い 捨てられない物の収納
6)今回捨てるか、リサイクルにまわす物
7)家具 家電 で使う物、捨てない物、捨てる物
このように分別した収納物を
a)誰が使うか b)何時使うか c)どこに収納すれば使いやすいか
を考えながら整理してみましょう。
収納を考えた家づくり キッチン廻りの収納ー1
収納するものの整理ができましたら、それらの収納物を
収納しやすく 収納したものが出しやすく 収納した物がわかりやすい
収納の設計をすることになります。
そんな中で キッチン廻りの収納 は
収納しやすく 収納したものが出しやすく わかりやすい が
最も必要になるところです。
そのため システムキッチンメーカー も
収納のしやすさ、出しやすさ(使いやすさ) を考えた商品を
考案して発売しています。下の写真は、そんな一例です。

引き出し収納
(ノーリツ システムキッチン)

包丁フラップ収納
(ミカド システムキッチン)
システムキッチンの収納の工夫は、各メーカーそれぞれに特徴が
ありますので、ご自分でショールームで確認してみるのが良いと思います。
収納を考えた家づくり キッチン廻りの収納ー2
システムキッチンの収納でチェックが必要なのが
アッパーキャビネット(吊戸棚)の取手の高さを
床からいくらにするかによって、使い勝手が変わります。
ご自分の身長とか手の長さによって、使いやすい高さが微妙に
違いますので、こちらもショールームで確認してみてください。
また 収納量は落ちますが、電動式や手動昇降式の
アッパーキャビネットもあります。
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キッチンの使いやすい高さ

手動昇降式のアッパーキャビネット
(ミカド システムキッチン)
収納を考えた家づくり アッパーキャビネットには何を入れますか。
システムキッチンの アッパーキャビネット(吊戸棚) には、何を入れれば良いのでしょうか。どうしても出し入れがしにくいという点もあって
あまり使わないものを収納することになります。
そこで 整理の段階で、ベースキャビネットに収納するものと
しっかり選別をする必要があります。
また アッパーキャビネットに、使用頻度の高いものを収納したい場合は
昇降式タイプのアッパーキャビネットが便利です。
また アッパーキャビネットの扉は、地震の揺れで扉が開かない
耐震ロック機構 が付いているものと、オプションのものがありますので
ショールーム等で確認した方が良いと思います。

収納を考えた家づくり 食品庫(パントリー)があると便利
キッチン廻りの収納で、システムキッチン や 食器戸棚 や 冷蔵庫 以外に
あると便利なのが 食品庫(パントリー) です。
常温で保存のきく 乾物類・お米・缶詰・インスタント食品・しょうゆ・味噌 等
結構かさばるものを、わかりやすく 出しやすく収納できます。
下のプランのように、特別なスペースでなくても、階段下等をプラン的に
うまく利用することができれば、食品庫をつくることができます。

階段下に食品庫をとったプラン

食品庫の実例
収納を考えた家づくり 玄関の収納
玄関には、靴 や ぞうり、下駄・サンダル・ブーツ・雨靴 等の履物の他
傘やゴルフバックや、外廻りの道具類も収納できれば便利です。
そのためには、写真のような 下足室(シューズクローゼット) をつくれば
玄関の履物を いちいち整理しなくて済みます。


収納を考えた家づくり 洗面室 洗濯室の収納
洗面 及び 洗濯室 に必要な収納や、そこに収納できれば便利なものを
洗い出した上で、収納スペースを確保します。
しかし 家族と言えども、しっかりした区分を考えておく必要があります。
下の写真は、洗面化粧台に収納パーツを組み合わせた例と
造付で収納棚を作った例です。


収納を考えた家づくり 階段下を利用した洗濯室
階段下のデッドスペースを利用して
洗濯室と収納スペースを確保した例です。
洗面室と洗濯室を分離した場合の、洗濯室を確保する一つの方法です。

収納を考えた家づくり トイレ廻りの収納
トイレ内部にも、トイレットペーパーやトイレタオル、トイレ用洗剤や
トイレブラシ 等々、色々とトイレに収納した方が便利なものがあります。
上の写真は、トイレの壁面に収納を設けた例で既製品です。
また下の写真は、一般的なトイレ収納の部材で
トイレブラシが収納できるようになっています。
またトイレ上部に棚を設ける場合は
ドアの上が死角になって目立ちません。


収納を考えた家づくり ユニットバスの収納
浴室内部にも、シャンプーやリンスや石ケン 等々
収納を考えなければならないものがあります。
そこで ユニットバスのメーカーは
様々な収納スペースの工夫をしています。今回はそれを紹介します。

(ノーリツのユニットバスカタログより)
収納を考えた家づくり 神棚はどうしますか
収納と言うと、神様におこられそうですが
神棚や、火の神様の三方荒神さんを飾る場所も必要になります。
写真はそんな事例です。家づくりに際して予め考えておきましょう。

神棚の例

荒神さんの棚の例
収納を考えた家づくり 押入の収納と奥行
日本の建築にある和室は、昼間は座敷、夜は寝室 という
多目的な使い方に対応するために、必要な収納スペースです。
そのため、和室に付随して設けられているのが押入です。
そして、押入に収納するものの基本は、布団であり、座布団ですから
それらの寸法から押入の奥行は、有効で80cm必要になります。

収納を考えた家づくり 衣類の収納スペース クローゼット
クローゼットとは、衣類の収納スペースのことですが、洋服やコートを
ハンガーに掛けて収納することから、奥行有効50cm 高さ2.0m は
必要になります。一般的には、ベッドルームの壁面に造り付けで
設置することが多くなりました。
クローゼット用のドアは、折戸タイプ・2枚引戸タイプ・3枚引戸タイプ と
色々なものがあります。出入れや使い方によって選択しますが
密ペイ度やクローゼット内部の掃除のしやすさも、クローゼット扉を選ぶ
時のポイントになります。
また住宅建材メーカーでは、クローゼット内部用の収納ユニットも
色々なバリエーションを部材化していますが、収納する物の収納の仕方や
使い勝手から、自分でしっかり検討する必要があります。

クローゼット用 内部収納ユニットの例
収納を考えた家づくり リビングルームの収納
リビングルームに於ける収納は、機能的に必要というよりも
リビングルームでの暮らしを楽しむためとか、インテリアとして
TVボード・キャビネット・サイドボード 等といった、インテリアにマッチする
家具の中に収納するケースや、それらを造付にした家具の中に
納めることになります。
ただし造付にする場合は、後々の変更がききませんし
家族の嗜好によって、デザインや収納するものも大きく変わりますので
家族間での十分な調整が必要になります。

TVボード家具の例

壁埋込みタイプの施工例
収納を考えた家づくり 玄関ホールや廊下廻りの収納
玄関ホールや廊下廻りにも、あれば便利な収納スペースがあります。
スリッパ立てや、雑誌や新聞のラック、また階段下には入らなくなった
新聞や雑誌などのストックスペースがあると、家族の皆が自然とそこに
収納するようになります。

玄関ホールや廊下廻りの壁厚を活かして
収納を設けた施工例
収納を考えた家づくり 部屋に占める家具の比率
洋室では、様々な家具によって、その部屋の収納をインテリアとして
見せて配置することがあります。その場合、部屋に占める家具の比率に
注意しないと、窮屈な感じをあたえてしまいます。
部屋に占める家具の比率は、アメリカでは、だいたい25%以下と
いわれていますが、日本では、部屋の広さに対する家具の占める面積
つまり家具の占有率は、27~30%が適当と考えられます。
また同じ比率でも、レイアウトによって使いやすさが変わりますので
ドアの位置との関係を、十分 検討する必要があります。

収納を考えた家づくり 未利用空間収納(小屋裏ー1)
限られた平面の中に収納を取ろうとすると
部屋の大きさに しわ寄せがきたりします。
そこで 床下や階段下、天井裏、小屋裏、ロフト壁厚部分 など
普通は使っていない空間を、収納化する方法があります。
しかし その場合のポイントは、やはり収納しやすく出しやすい
収納であることです。
その中で良く利用されているのが、小屋裏収納です。

小屋裏収納のための天井収納梯子
収納を考えた家づくり 壁厚を利用した収納
木造の場合、壁の厚味は概ね 100m/m以上 あります。
その厚味を活かして、収納スペースにする方法があります。
また建材メーカーでも、そのような空間を活かせるような
収納部品を用意しています。

壁厚を利用して スリッパ立て収納を設置
(この収納部品は ダイケン工業製です)
収納を考えた家づくり 小屋裏収納庫
限られた建築面積の中で、収納を確保するのに小屋裏を利用した
小屋裏収納庫 は、良く使われる方法です。
但し 天井高さは 1.4M(平均) と建築基準法で制約されています。
小屋裏収納庫を作る上での注意点は、収納庫への出入のための
梯子の形状や付け方によって、収納できるものの大きさが
制約される点です。
また 小屋裏収納庫内の換気をどうするかも、注意しておきたい点です。


小屋裏収納の事例
収納を考えた家づくり ガレージ上の収納庫
ビルトインガレージ(建物内にガレージを取り込んだプラン)の場合で
入庫する自動車の高さ(車高)が低くて良い場合(概ね1.6M以下)
2階床との間に収納庫を作ることが可能です。写真は そんな施工例です。平面的には、結構広いスペースが取れますので、長物の収納に有効です。

ガレージの上に収納庫を確保した例です。
収納を考えた家づくり ロフトスペース
写真のように、部屋の中に棚床を設けて
空間を縦方向に有効に利用する方法です。
この部分を、チョットした収納スペースとして利用することもできます。



