収納を考えた家づくり 収納の整理の方法
家づくりで悩むのが 収納 です。
今 持っているものが、全部収納できるのか。
現在 持っている物のうち、どれだけは捨てないとならないか。
「でももったいないなあ・・・」
また今度の設計で、どれだけ収納スペースが取れるのだろうか。
等々、考えれば 仲々 悩ましい問題です。
そこで 知っておくと役に立つ、収納の整理の方法をお話します。
収納の整理の仕方のコツは、収納物を 分別 することです。
最近は、ゴミでも分別しないと捨てられません。
収納も収納物によって分別して、考えた上で設計しないと
使いやすい合理的な 家づくりはできません。
そして その分別のポイントは、次の三点です。
a)誰が、使う収納物か。
b)何時、使う収納物か。
c)どこに収納すれば、使いやすいか。
この三つのポイントを踏まえて、収納物を整理して行きましょう。

上の写真は、階段下のスペースを、きっちり本が収まるように
自分の持っている本の寸法を採寸されて
本棚の寸法を決められた例です。
その結果、きっちり本が収まっています。
収納を考えた家づくり 収納物を分別して整理する
住宅で収納するものは、以下のように分別することができます。
1)キッチン、サニタリー で使う物の収納
2)玄関ホール や 階段廊下 で使う物の収納
3)家族一人一人 が使う物の収納
4)使う頻度の低い、家族共通で使う物の収納
5)思い入れの深い 捨てられない物の収納
6)今回捨てるか、リサイクルにまわす物
7)家具 家電 で使う物、捨てない物、捨てる物
このように分別した収納物を
a)誰が使うか b)何時使うか c)どこに収納すれば使いやすいか
を考えながら整理してみましょう。
収納を考えた家づくり キッチン廻りの収納ー1
収納するものの整理ができましたら、それらの収納物を
収納しやすく 収納したものが出しやすく 収納した物がわかりやすい
収納の設計をすることになります。
そんな中で キッチン廻りの収納 は
収納しやすく 収納したものが出しやすく わかりやすい が
最も必要になるところです。
そのため システムキッチンメーカー も
収納のしやすさ、出しやすさ(使いやすさ) を考えた商品を
考案して発売しています。下の写真は、そんな一例です。

引き出し収納
(ノーリツ システムキッチン)

包丁フラップ収納
(ミカド システムキッチン)
システムキッチンの収納の工夫は、各メーカーそれぞれに特徴が
ありますので、ご自分でショールームで確認してみるのが良いと思います。
収納を考えた家づくり キッチン廻りの収納ー2
システムキッチンの収納でチェックが必要なのが
アッパーキャビネット(吊戸棚)の取手の高さを
床からいくらにするかによって、使い勝手が変わります。
ご自分の身長とか手の長さによって、使いやすい高さが微妙に
違いますので、こちらもショールームで確認してみてください。
また 収納量は落ちますが、電動式や手動昇降式の
アッパーキャビネットもあります。
画像をクリックすると大きくなります。
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キッチンの使いやすい高さ

手動昇降式のアッパーキャビネット
(ミカド システムキッチン)
収納を考えた家づくり アッパーキャビネットには何を入れますか。
システムキッチンの アッパーキャビネット(吊戸棚) には、何を入れれば良いのでしょうか。どうしても出し入れがしにくいという点もあって
あまり使わないものを収納することになります。
そこで 整理の段階で、ベースキャビネットに収納するものと
しっかり選別をする必要があります。
また アッパーキャビネットに、使用頻度の高いものを収納したい場合は
昇降式タイプのアッパーキャビネットが便利です。
また アッパーキャビネットの扉は、地震の揺れで扉が開かない
耐震ロック機構 が付いているものと、オプションのものがありますので
ショールーム等で確認した方が良いと思います。

収納を考えた家づくり 食品庫(パントリー)があると便利
キッチン廻りの収納で、システムキッチン や 食器戸棚 や 冷蔵庫 以外に
あると便利なのが 食品庫(パントリー) です。
常温で保存のきく 乾物類・お米・缶詰・インスタント食品・しょうゆ・味噌 等
結構かさばるものを、わかりやすく 出しやすく収納できます。
下のプランのように、特別なスペースでなくても、階段下等をプラン的に
うまく利用することができれば、食品庫をつくることができます。

階段下に食品庫をとったプラン

食品庫の実例
収納を考えた家づくり 玄関の収納
玄関には、靴 や ぞうり、下駄・サンダル・ブーツ・雨靴 等の履物の他
傘やゴルフバックや、外廻りの道具類も収納できれば便利です。
そのためには、写真のような 下足室(シューズクローゼット) をつくれば
玄関の履物を いちいち整理しなくて済みます。


収納を考えた家づくり 洗面室 洗濯室の収納
洗面 及び 洗濯室 に必要な収納や、そこに収納できれば便利なものを
洗い出した上で、収納スペースを確保します。
しかし 家族と言えども、しっかりした区分を考えておく必要があります。
下の写真は、洗面化粧台に収納パーツを組み合わせた例と
造付で収納棚を作った例です。


収納を考えた家づくり 階段下を利用した洗濯室
階段下のデッドスペースを利用して
洗濯室と収納スペースを確保した例です。
洗面室と洗濯室を分離した場合の、洗濯室を確保する一つの方法です。

収納を考えた家づくり トイレ廻りの収納
トイレ内部にも、トイレットペーパーやトイレタオル、トイレ用洗剤や
トイレブラシ 等々、色々とトイレに収納した方が便利なものがあります。
上の写真は、トイレの壁面に収納を設けた例で既製品です。
また下の写真は、一般的なトイレ収納の部材で
トイレブラシが収納できるようになっています。
またトイレ上部に棚を設ける場合は
ドアの上が死角になって目立ちません。


収納を考えた家づくり ユニットバスの収納
浴室内部にも、シャンプーやリンスや石ケン 等々
収納を考えなければならないものがあります。
そこで ユニットバスのメーカーは
様々な収納スペースの工夫をしています。今回はそれを紹介します。

(ノーリツのユニットバスカタログより)
収納を考えた家づくり 神棚はどうしますか
収納と言うと、神様におこられそうですが
神棚や、火の神様の三方荒神さんを飾る場所も必要になります。
写真はそんな事例です。家づくりに際して予め考えておきましょう。

神棚の例

荒神さんの棚の例
収納を考えた家づくり 押入の収納と奥行
日本の建築にある和室は、昼間は座敷、夜は寝室 という
多目的な使い方に対応するために、必要な収納スペースです。
そのため、和室に付随して設けられているのが押入です。
そして、押入に収納するものの基本は、布団であり、座布団ですから
それらの寸法から押入の奥行は、有効で80cm必要になります。

収納を考えた家づくり 衣類の収納スペース クローゼット
クローゼットとは、衣類の収納スペースのことですが、洋服やコートを
ハンガーに掛けて収納することから、奥行有効50cm 高さ2.0m は
必要になります。一般的には、ベッドルームの壁面に造り付けで
設置することが多くなりました。
クローゼット用のドアは、折戸タイプ・2枚引戸タイプ・3枚引戸タイプ と
色々なものがあります。出入れや使い方によって選択しますが
密ペイ度やクローゼット内部の掃除のしやすさも、クローゼット扉を選ぶ
時のポイントになります。
また住宅建材メーカーでは、クローゼット内部用の収納ユニットも
色々なバリエーションを部材化していますが、収納する物の収納の仕方や
使い勝手から、自分でしっかり検討する必要があります。

クローゼット用 内部収納ユニットの例
収納を考えた家づくり リビングルームの収納
リビングルームに於ける収納は、機能的に必要というよりも
リビングルームでの暮らしを楽しむためとか、インテリアとして
TVボード・キャビネット・サイドボード 等といった、インテリアにマッチする
家具の中に収納するケースや、それらを造付にした家具の中に
納めることになります。
ただし造付にする場合は、後々の変更がききませんし
家族の嗜好によって、デザインや収納するものも大きく変わりますので
家族間での十分な調整が必要になります。

TVボード家具の例

壁埋込みタイプの施工例
収納を考えた家づくり 玄関ホールや廊下廻りの収納
玄関ホールや廊下廻りにも、あれば便利な収納スペースがあります。
スリッパ立てや、雑誌や新聞のラック、また階段下には入らなくなった
新聞や雑誌などのストックスペースがあると、家族の皆が自然とそこに
収納するようになります。

玄関ホールや廊下廻りの壁厚を活かして
収納を設けた施工例
収納を考えた家づくり 部屋に占める家具の比率
洋室では、様々な家具によって、その部屋の収納をインテリアとして
見せて配置することがあります。その場合、部屋に占める家具の比率に
注意しないと、窮屈な感じをあたえてしまいます。
部屋に占める家具の比率は、アメリカでは、だいたい25%以下と
いわれていますが、日本では、部屋の広さに対する家具の占める面積
つまり家具の占有率は、27~30%が適当と考えられます。
また同じ比率でも、レイアウトによって使いやすさが変わりますので
ドアの位置との関係を、十分 検討する必要があります。

収納を考えた家づくり 未利用空間収納(小屋裏ー1)
限られた平面の中に収納を取ろうとすると
部屋の大きさに しわ寄せがきたりします。
そこで 床下や階段下、天井裏、小屋裏、ロフト壁厚部分 など
普通は使っていない空間を、収納化する方法があります。
しかし その場合のポイントは、やはり収納しやすく出しやすい
収納であることです。
その中で良く利用されているのが、小屋裏収納です。

小屋裏収納のための天井収納梯子
収納を考えた家づくり 壁厚を利用した収納
木造の場合、壁の厚味は概ね 100m/m以上 あります。
その厚味を活かして、収納スペースにする方法があります。
また建材メーカーでも、そのような空間を活かせるような
収納部品を用意しています。

壁厚を利用して スリッパ立て収納を設置
(この収納部品は ダイケン工業製です)
収納を考えた家づくり 小屋裏収納庫
限られた建築面積の中で、収納を確保するのに小屋裏を利用した
小屋裏収納庫 は、良く使われる方法です。
但し 天井高さは 1.4M(平均) と建築基準法で制約されています。
小屋裏収納庫を作る上での注意点は、収納庫への出入のための
梯子の形状や付け方によって、収納できるものの大きさが
制約される点です。
また 小屋裏収納庫内の換気をどうするかも、注意しておきたい点です。


小屋裏収納の事例
収納を考えた家づくり ガレージ上の収納庫
ビルトインガレージ(建物内にガレージを取り込んだプラン)の場合で
入庫する自動車の高さ(車高)が低くて良い場合(概ね1.6M以下)
2階床との間に収納庫を作ることが可能です。写真は そんな施工例です。平面的には、結構広いスペースが取れますので、長物の収納に有効です。

ガレージの上に収納庫を確保した例です。
収納を考えた家づくり ロフトスペース
写真のように、部屋の中に棚床を設けて
空間を縦方向に有効に利用する方法です。
この部分を、チョットした収納スペースとして利用することもできます。



