やさしい構造計算知識 ⑦ 保有水平耐力ー2

私が会社に入社して 初めてした構造計算(昭和42年)
建築基準法では、数十年に1度の震度 5程度の地震に対しては、建築に損傷がでないように
構造体に生じる応力度を、短期許容応力度以下になるように設計するように決めています。
(許容応力度設計=一次設計) これに対して、数百年に1度の震度 6程度の地震に対して
保有水平耐力と ねばりの設計で、建築物が倒壊しないようにと考えた耐震設計基準で
設計することが、建物の規模や条件に応じて義務づけられています。
しかし このレベルになると、コンピュータープログラムでないと解析できない世界です。
皮肉なことに コンピュータープログラムに入力して、打出した計算だから間違いないと
検査官も鵜呑みにしたところに、耐震偽装の根があったと感じます。
それは アナログからデジタルになって、自分の目で確認して理解して 計算するということが
しにくくなってしまいました。私も計算尺や電卓をたたいて、フーフー言いながら
構造計算した事が懐かしいです。上の古い計算書は、私が初めて助手として
計算にたずさわった計算書です。それでは これで構造計算のお話は 終わりにします。


