「屋上のある家 を建てよう」-2 家造りの不思議な状況①2003~2004年家造りの今
「屋上のある家」 のご主人様が、「屋上のある家」が完成するまでの話や
家づくりを考えておられる方に、役立つ話などを書かれていますので
ここで紹介していきたいと思います。
2003~2004年家造りの今
「はじめに」にも書きましたが、2003~2004年現在
家造りの状況としては、どこに頼んでも安心して家造りができるという
理想的な状況とは言えません。
これはずっと不況が続いており、少し上向きになってきている感じは
あるものの、いぜん経営は厳しく、ハウスメーカーは生き残りをかけて
サバイバル状態、工務店の中には倒産するところも出るという状況が
背景にあります。経営を最優先して、何も知らない施主をだましている
悪徳業者がいます。そこまでひどくなくても、見つかった欠陥を
補修、修正する余裕がなくそのまま押し通してしまったり、設計や大工の
高度な技術が既に失われていて発生する欠陥もあります。
私が住んでいる地域は住宅地で、新築や建て替えが多いのですが
建てて数年で雨漏りして何度直してもなおらないとか、壁にクラックが
入ってしまったとか、部屋の内壁がカビで黒く変色したとか
サイディングの間にすごい隙間があって、年々広がっているとか
そういう事例が身近にあります。
建てて10年以上もたっていれば、点検と補修が必要だと言えますが
数年でそうなっているのは、ちょっとまずいのでは?と思ってしまいます。
テレビでは欠陥住宅問題の番組が特集され、時々再放送もされますから
視聴者の関心は高いのでしょう。中には本当なのか?と驚くような
ひどいものもあります。欠陥住宅の本も数多く出版されていますし
インターネットでも「欠陥住宅を告発する!!」みたいなページや掲示板が
いたるところに作られたり発言されたりしています。
住宅があぶない・・・欠陥住宅に気をつけないといけないという認識は
一般に広まりつつあると言っていいでしょう。
でもそれにどう対処すればいいのか? どうすれば欠陥住宅を
避けることができるのか?という対策や方法についての認識は
まだ広まっていません。それを逆手に取って
「あなたの家が欠陥住宅かどうか無料で判断いたします」
という商法も現れています。真面目にやっているところもあるのでしょうが
インチキなところもあるのです。
でも本来なら、欠陥住宅にならないように建てるのが本筋です。
特に基礎や構造、設計に欠陥がある場合は、後から見てもらっても
もう手遅れです。補修で直るレベルであればいいのですが
建て直さなくてはならないようなレベルだと、まず施主の泣き寝入りに
なるでしょう。裁判にしてもハウスメーカーは専門の部署や弁護士がいて
太刀打ちできるものではありません。工務店は裁判にしたら
倒産するかもしれません。
家造りに関わり始めて1年が過ぎましたが、住宅業界が欠陥住宅問題を
解決するために何かしているようには見えません。
業界誌や、数々の住宅関係のメイルマガジンを読んでも
気をつけようというのはあっても、こうすれば欠陥住宅にならないというのは
なかなかありません。やはり画期的な対策のようなものはないのでしょう。
あいかわらずハウスメーカーのやり方はかわっていませんし
悪徳業者を締め出す動きもありませんから、気をつけるべき点は
しばらく変わらないと見ています。
数年前から始まった建築家ブームも盛り上がっているようで
建築家関係の本や雑誌の出版も続いています。
インターネットでも建築家紹介サイトのようなホームページができています。
これらの本やインターネットでの建築家紹介もひとつの出会いですから
いいと思うのですが、それ以前に施主が建築家というものに持っている
幻想が問題で、頼んだだけで自動的におしゃれな家が建つと
思い込んでいるのかもしれません。こんなはずじゃなかったとか
思いもよらない住みにくい家ができたとかいう話も残念ながら多いのです。
2003~2004年の家造りは、こんなやや閉塞的な感じも受ける状況です。


